飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア7」感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア7 (GA文庫)

〈あらすじ〉
港街(メレン)で手がかりを得た【ロキ・ファミリア】は迷宮街『ダイダロス通り』の調査を開始する。敵の住処を突き止め、とうとう闇派閥(イヴィルス)の残党を追い詰めるアイズ達だったが――。
「人造迷宮クノッソス……始祖傑作の礎となれ」
かつてない闇の迷執が牙を剥く。呪われた血族、勇者への因縁、姿を現す最後の邪神、そして舞い戻る赤き髪の怪人(クリーチャー)。『悪』の巣窟が今、アイズ達に最大の危機をもたらす。
「さようなら、【ロキ・ファミリア】。良い悪夢(ユメ)を」
これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】──

ダンまち」シリーズとしては本のボリュームはそれほど多くはなかったけれど、中身は濃厚だったなあ。

あの「ロキ・ファミリア」が大苦戦する敵・敵・敵。これが本編の方に現れて襲いかかってきたらどうなっていたか…………ベルくんなら何とかクリアしてしまいそうで怖いけど。ベルくんといえばランクアップの話が「ロキ・ファミリア」側からも出ていて、その成長速度の異様さが良く分かるなあ、と。主人公補正とはいえ無茶苦茶過ぎるでしょ。(笑)

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか12」感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか12 (GA文庫)

〈あらすじ〉
そして、少年は再び走り出す。好敵手との死闘を経て成長を遂げたベル。昇格(ランクアップ)、神会(デナトゥス)、称号。人々や神々、オラリオ中の注目を集める中、彼のもとにもたらされるのは一通の書状だった。
「強制任務(ミッション)……『遠征』?」
ベル・クラネルは『資格』を得た、更なる冒険に臨め――。ギルドより届いた指令がベルを新たな舞台へと導く。迷宮攻略のために発足される『派閥連盟』。これまで戦ってきた仲間達とともに、新たな階層、新たなモンスター、そして新たな『未知』に挑む。新章開幕、下層域『新世界』へと突入する迷宮譚十二弾! これは、少年が歩み、女神が記す、 ──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──

まだまだ続くよ〜既刊シリーズ穴埋め作業〜。ということで書いていなかった「ダンまち」シリーズに着手していきます。

ベルくん、ランクアップ!
レベル3→4に。いや、もうやってること、成し遂げていることがこのレベルの冒険者ではあり得ないので、実際のランクと噛み合ってない感が凄まじい気がする。

そしてついに強制任務が発生。新しいことを成し遂げる必要に迫られ、選んだのがダンジョンの階層を更新すること。こっちはこっちで「ソード・オラトリア」シリーズがあるせいで、「20階層以上だ!」と言われましても驚きがあまりないという。なんだか損してる気がしますが?(笑) まあ混同パーティもこれはこれで燃えるます。

しかし階層が中層だろうと妙なことに巻き込まれて強敵と合間見えることになるのは主人公補正というかなんというか。そして最後の展開は……前巻あれだけ大バトルを演じたのに本当にキャラを休ませる気がない。

「異世界釣り暮らし」感想

異世界釣り暮らし (Dノベル)

〈あらすじ〉
三度の飯より釣り好きの隼人は、釣りの帰りに暴走トラックの荷台から飛び出してきた冷凍マグロに直撃され気を失ってしまう。次に目を覚ました隼人は、釣り大会にいた。そこでは、皆が思い思いに釣りをしているのだが釣れるのは雑魚ばかり。見かねて釣りを始めると、最新ルアーもあってか、バカスカ釣れる釣り無双!!遂には、“魔アジ”まで釣り上げてしまい大騒ぎに!どうやら、この世界では魚が重宝され、中でも“魔魚”は非常に貴重で、とにかく“釣れる”者が優遇され力を持つらしい。しかし、隼人はそんなことは気にせず釣りに夢中で、魔魚さえも皆に振る舞い、村人も美女も王族の心までも射止めてしまう!!「釣れる」ことが最強とされる異世界で、釣り好き男の無双が始まる!「小説家になろう」発、異世界ファンタジー!

どうも、三上派の僕です。Amazonリンク画像を記事の一番上に貼ろうとしたらはてなキーワードに登録されていなくて画像が表示されない事態となりました。発売日に記事を上げようとするとたまに起きてはいたのですが、全盛期(?)の感覚を忘れてしまったせいで登録のやり方(更新のやり方)を完全に忘れました。辛いですね。どなたか解決してください。

カテゴリーはダッシュエックス文庫にしましたが正確にはDノベルという。文庫サイズに慣れきった軟弱な僕に果たしてこんな大きな本を保持できる握力があるのか。読むのに緊張しますねえ。

目が覚めたらそこは異世界だった。そして釣り大好きな主人公が、バッカバカと大物を釣り上げては名声を上げハーレムを拡大していく本作。「題材が釣りかよ!」とツッコミを入れる方もいるかと思うけど、釣り大好き三上さんが書いているので納得。好きなものを題材にするって素敵やん。

とはいえ釣りと聞いて実体験としては子供の時に祖父母と釣りに行き、豚草に目をやられて帰ってきた苦い思い出しかない僕にはハードルが高く感じられたが、ライトに描いているのでサクサクっと読んでいけた。帯の釣りビットってなんぞやと思ったが、そういうアイドルがいらっしゃるんですね、世界は広い。そりゃあ異世界に釣りにも行きますわなあ。(遠い目)

「りゅうおうのおしごと! 6」感想

りゅうおうのおしごと! 6 (GA文庫)

〈あらすじ〉
「重度のロリコンですね。治療法は死ぬしかありません」
竜王防衛を果たし、史上最年少で九段に昇った八一。二人の弟子も女流棋士になれて順風満帆……と思いきや、新年早々問題発生!? 不眠症や変な夢に悩まされ、初詣で怪しげなおみくじを引き、初JS研では小学生全員に告白され、弟子の棋士室デビューは大失敗。おまけにあいはロリコンを殺す服を着て既成事実を作ろうと迫る。殺す気か!! そんな中、銀子は奨励会三段になるための大一番を迎えるが――新キャラも大量に登場! 熱さ急上昇で新章突入の第6巻!! 新時代の将棋の歴史は、ここから始まる。

姉弟子かわいい。めっちゃかわいい。表紙のロリ姉弟子はやゔぁいですね……まあ年齢を考えると現在の姉弟子を好きになるのも十分ロリコンですけど。(法律的な意味合い)

と、いうことで引き続き既刊の感想をば。今回は姉弟子回。奨励会三段を目指して戦う姉弟子が描かれて行くわけですが……この6巻を通して、銀子の視点を通して分かるのがレベルの違い。次元の違い。将棋星人と地球人の違い。

本当に恐ろしいところだなあ。銀子視点で読んでいて鳥肌が立ってしまった。そんなところにいて竜王にまで昇った八一はどれだけ強いんですか。「銀子は強い」と思っていたら……そんな次元の話じゃないんですよ、と。でも心が折れてしまったらそこでゲーム終了ですから。安西先生……

しかしシュウマイさん、マジでお下品なキャラだ。(笑)

「りゅうおうのおしごと! 5」感想

りゅうおうのおしごと! 5 (GA文庫)

〈あらすじ〉
「アーロハ―♪」
遂に始まった八一の初防衛戦。挑戦者として現れた最強の名人と戦うべく常夏の島を訪れた八一だったが……なぜか弟子や師匠までついて来てる!? 一門(かぞく)旅行!?おまけに銀子と夜の街でデート!? そんなんで名人に勝てるのか!? あいと天衣、そして桂香のマイナビ本戦も始まり、戦いに次ぐ戦いの日々。誰もが傷つき、疲れ果て、将棋で繋がった絆は将棋のせいでバラバラになりかける。……だが、
「もう離さない。二度と」
一番大切なものに気づいた時、傷ついた竜は再び飛翔する――!!
将棋という名の奇跡に最後の審判が下される、激闘の第5巻!

最新刊の感想を書くにはそれまでの巻も書いていないとおかしなことになるということで。追いかけるように溜まっていた作品の感想を書いていきます。

当時の帯を見ると「このラノ2017 1位」とあるのだけど今となっては2018でも1位だし、アニメの放送は始まるし、さらに言えば現実が物語を上回って29連勝するわ、伝説の棋士がテレビでタレント活動してるわで時間の流れの速さのビビリまくりシティです。ネタが古くてすいません。

竜王VS名人ということで。ボッコボコにされて凹みまくる八一が仲間たちの奮闘に心動かされて状況をひっくり返す様を描いた5巻。あれですかね、ハワイでの高級ホテルって「ハレ○ラニ」ですかね。知り合いのシャッチョさんたちが泊まってその金額にビビリまくりシティでした。取材と称して実際に泊まったのか、気になりますねえ(真顔)

あいちゃんにしても姉弟子にしても桂香にしても。オールスター感のあるヒロインズに囲まれてチヤホヤされる八一がもう……彼女たちが見せる「ハートの強さ」に突き動かされて、主人公らしく盛り返すまでがほんと激アツです。今でいうと\熱盛/ですよ。ええ、これは言いたいだけ。

しかしポイントポイントで可愛い姉弟子が発揮するヒロイン力はマジ高いです。これで惚れない八一って。いや、相手は中学生ですが。そしてあいちゃんに対しては可愛い以上に思ってしまうのが恐怖なのですが。あいちゃん怖いですよね、これ大人になったらハンパじゃなくなると思うので拘束されたい系男子の方は、是非あいちゃん型ヒロインを選択すると良いと思います。(ニッコリ)

「君に恋をするなんて、ありえないはずだった」感想

君に恋をするなんて、ありえないはずだった (宝島社文庫)
君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業 (宝島社文庫)

〈あらすじ〉
千葉県南総にある県立高校に通う地味で冴えない男子・飯島靖貴は、勉強合宿の夜に、クラスメイトの北岡恵麻が困っているところを助けた。それから恵麻は、学校外でだけ靖貴に話しかけてくるようになった。しかし靖貴は恵麻に苦手意識を持っていて、彼女がどうして自分に構うのかわからない。地味系眼鏡男子と派手系ギャル。絶対に相容れないはずの二人に起きる、すれ違いラブストーリー。

以前に読んだ本を遡り、読み終えた時は忙しくてなかなか感想を書けなかったけど、今なら気持ち的にも行けそうだと思った作品の感想を書いていこうかと。新作も既刊も。

パッとしない地味な男子高校生・飯島靖貴は、あまり印象の良くないクラスメートの女子(でもとても可愛い!)・北岡恵麻の危機を救ったことから交流を深めていく。陰気な男子と派手系女子。第三者の目から見て接点の無さそうなこの二人は次第に惹かれるあっていくのだが、多くのすれ違いが彼らを絡め取る。

まず最初に表紙イラストを見た時に「あれ? これはU35さん?」と思ったのだけど、カバーを捲らないと答え合わせができないという。上下巻合わせてみると、恵麻の表情がこう、グッときますねえ(悦)

ラブストーリー。ええ、それもド直球の。普通に生きていたら決して交わることのなかった二人の男女。地味系男子……その称号であるなら僕も持っていましたが、キラキラ輝く派手系女子に近づくなんてとてもとても。(ぶるぶる)
この作品の主人公の靖貴もそう感じていて、多くのすれ違い・勘違いが二人を引き裂こうとしたりもあったがそれでも「愛」を貫く姿勢がこう男だなあ、と。あと互いにそうだけど、素直になっていたら一冊で終わったよね。恵麻は可愛いです。

下巻の終わり。後日談は……う〜ん、どうなんだろう。付き合い始めた「その先」ってこう読んでいくと知りたいようでそうでもなかったと感じた。羨ましく悶えるわ!!