飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

ファミ通文庫/エンターブレイン

「むすぶと本。 『外科室』の一途」感想

〈あらすじ〉 本は読み手を、深く愛している。本の声が聞こえる少年・榎木むすぶ。とある駅の貸本コーナーで出会った1冊の児童書は“ハナちゃんのところに帰らないと”と切羽詰まった声で訴えていた。恋人の夜長姫(=本)に激しく嫉妬され、学園の王子様・姫倉先…

「六人のお嬢様戦争をオレだけが攻略できる」感想

〈あらすじ〉 華凰学園に通う成績も体格も普通の高校二年生の俺・桐村雪人。そんな俺のところに、なぜかお嬢様ソサエティー「六麗」の一人である茜このはから「六麗の仲を元に戻してほしい」と頼まれる。しかも交換条件として落第寸前の妹メグの家庭教師をし…

「楽園への清く正しき道程 国王様と楽園の花嫁たち」感想

〈あらすじ〉 「僕は、王妃を探しに行くよ」降りしきる雪の中、置き手紙だけを残して、ひとり城を出て行ったカテリナ王妃。彼女を連れ戻す決意を固めたルドヴィークは、彼の無事を祈る五人の寵姫たちと、しばしの別れを告げる。しかし、必死で探し回るうちに…

「楽園への清く正しき道程 庶民出身の国王様がまたご愛妾を迎えられるそうです」感想

〈あらすじ〉 可愛いお嫁さんを迎えたのに、王妃との間に世継ぎの男児が誕生するまではいちゃいちゃ禁止と申し渡されてしまったルドヴィーク。そんな中、国王を敬愛する女騎士エヴァリーンに縁談が持ち上がる。結婚したら国王様の騎士ではいられないと思い詰…

「勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。」感想

〈あらすじ〉 魔族との戦争に終止符を打った勇者シリュウ。 終戦から一年後――「すまんお嬢さま! また失敗した! 」彼はキストリア家のダメ執事となっていた。当主は幼なじみの少女ソノハ。街で医者として働く忙しい彼女のため、またキストリア家唯一の使用人…

「カフェ・ド・ブラッド 魔夜中の眠らない血会」感想

〈あらすじ〉 血を提供するカフェ・ノクターン。 店主のアナスタシアは美少女だが傲岸不遜な吸血鬼で、訪れる客も癖のある吸血鬼ばかり。そして店主にも客にも振り回される従業員・青井優夜は――人間だった。それでも優夜は、人間と共存を望む吸血鬼達と楽し…

「楽園への清く正しき道程 1番目はお嫁さんにしたい系薄幸メイド」感想

〈あらすじ〉 「すごくいいことを考えちゃった! 」 王妃のひと言を発端に、城内で"お嫁さんにしたい子番付レース"が大々的に開催される。優勝した娘は国王様の寵姫として迎えられるという噂が広がり、城中がヒートアップ! そんな中、ルドヴィークはいじめに…

「Lady!? Steady,GO!!」感想

〈あらすじ〉 僕、静目圭には一つ年上の幼馴染みがいる。僕がセンパイと呼ぶその彼はとても優秀だ。できないことは皆無だと言い切れるほどに。最高の身体能力に、最高の知力に、最高の容姿。超巨大複合企業《SANADA》の次期当主になるべく、幼少時から特殊な…

「楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃?」感想

〈あらすじ〉 庶民から一転、玉座を継ぐことになってしまったルドヴィーク。 さっそく「国王の一番大切なお仕事」として告げられたのは、 「大陸で一番高貴な血筋のお妃様を迎えること! 」 ところが現れた美しい花嫁は、彼の顔を見るなり呟いた。 「キモイ………

「黒鋼の魔紋修復士13」感想

〈あらすじ〉 ディヤウスとしての己の出自を知った上で、その手でメルディエトを葬ったディー。彼の苦悩を包み込むかのように、ヴァレリアはディーと結ばれる。一方その頃、カリンと決着をつけようと願うダンテと、ついにルオーマに直接攻撃をかける用意を整…

「碓氷と彼女とロクサンの。 」感想

〈あらすじ〉 「ここにあるロクサンを、私たち女子高生だけで運行して碓氷峠を走らせようって計画なんだ!」正式名称、碓氷観光開発コンソーシアム・女子学生鉄道プロジェクト。廃止された路線に、伝説の電気機関車を走らせるという壮大な計画に参加すること…

「英雄失格 という訳で、世界を滅ぼします」感想

〈あらすじ〉 数多の世界を救った英雄達が、綺羅星の如く集う地がある。七日後に迫った世界の滅亡を回避すべく、彼らの力を借りるためその地を訪れた神の使い・総一がそこで見たものは――元英雄達の堕落した姿だった! 世界を呪う逆恨み勇者、饅頭になってし…

「下読み男子と投稿女子 -優しい空が見た、内気な海の話。」感想

〈あらすじ〉 平凡な高校生の青は、実はラノベ新人賞の下読みのエキスパートだ。そんな彼は、ある日応募原稿の中に、同じクラスの氷ノ宮氷雪の作品を見つける。""氷の淑女""と呼ばれる孤高の少女が、フォント変えや顔文字だらけのラノベを書いて投稿している…

「黒鋼の魔紋修復士12」感想

〈あらすじ〉 オルヴィエトの命により、各国の拠点破壊と神巫襲撃を続けるユールローグ一派。それに合わせるかのように、ディーはかねてより自分を苦しめる悪夢の真実に気づき始める。予断を許さない状況の中、ディー、ヴァレリアを含めたアーマッド首脳陣を…

「黒鋼の魔紋修復士11」感想

〈あらすじ〉 カリン、シャキーラを一蹴しアーマッドを去ったオルヴィエトとルキウス。重鎮であったリヒテルナッハ家の罪を問う声は大きく、連座としてディーも獄中の身となってしまう。誰よりも信頼していたふたりを失い捨て鉢になるディーだが、彼の下を訪…

「覇剣の皇姫アルティーナVII」感想

〈あらすじ〉 提督代理を任されたレジスの指揮により、ハイブリタニア軍から港町を奪還したアルティーナたち。しかし、敵軍の補給部隊はすでに出発した後だった。帝都を背負った要塞では第二皇子ラトレイユが、策士オズワルドの奇略により苦戦を強いられてい…

「この恋と、その未来。 -一年目 春-」感想

〈あらすじ〉 超理不尽な3人の姉の下、不遇な家庭生活を過ごしてきた松永四郎。その地獄から逃れるため、新設された全寮制の高校へと入学を決めた彼は、期待を胸に単身広島へ。知らない土地、耳慣れない言葉、そして何よりもあの姉達との不条理な日々から離…

「黒鋼の魔紋修復士10」感想

〈あらすじ〉 ダンテ逃亡の件でディルマに向かったカリンたち。一方シャキーラの元を訪れたディーは、ヴァレリアではなく自分の紋章官にならないかと誘われる。自身に下される危険な任務、そして、いまだ御しきれない左腕の暴走がヴァレリアを巻き込むことを…

「覇剣の皇姫アルティーナVI」感想

〈あらすじ〉 ベルガリア帝国第七軍はハイブリタニア軍の新兵器の前に為す術なく敗北。救援に駆けつけた軍師レジスの采配によって全滅は免れるも、依然として帝国は窮地にあった。海路からの補給を断つ他に、侵攻を食い止める方法はないが、帝国海軍もまた新…

「陸と千星~世界を配る少年と別荘の少女」感想

〈あらすじ〉 両親の離婚話に立ちすくむ千星。明るく笑ってみせることで、壊れそうな家の空気を辛うじて保ってきた。けれど本当は、3人で一緒にいたいと、素直に泣ければよかったのだろうか……。新聞配達のアルバイトを続ける陸。母は家を空けたまま帰らず、…

「冥玉のアルメインIII」感想

〈あらすじ〉 カリーンたちの協力によりヴィントレーアを捕縛し、双聖教も抑え込んだアルメイン。少しの安寧がもたらされたその裏で、軟禁状態にあったヴィントレーアにアルメインとナリアへの復讐心を問う謎の声が接近し、さらに、カリーンの下にも予期せぬ…

「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(1)」感想

〈あらすじ〉 バスケの強豪校で練習に打ち込んでいた詩也。けれどある日、彼は"人ではないもの"になってしまった……。人を遥かに超える身体能力を得たため、バスケも続けられず転校したその先で、詩也はマリア様を思わせる綺麗な先輩に出会い、告げられる。「…

「パナティーア異譚3 再会のクロスロード」感想

〈あらすじ〉 目を覚ますと、そこは異世界でした――。あの日、学校から見知らぬ土地に飛ばされた路葉響子は、ただ泣くことしかできなかった。そんな彼女の唯一の希望は、パナティーアの英雄であり、一緒に召喚されたはずの同級生、相川理人との再会で……。一方…

「“藤壺" ヒカルが地球にいたころ……(10)」感想

〈あらすじ〉 『わたしとあなたがはじまった場所へ。あなたが裏切った場所へ。約束をはたしに来て』――是光の携帯に届く、"藤乃"から"ヒカル"に宛てたメール。そこには、紫織子の写真が添付されていた……。信州に向かい、藤乃と対面した是光。そこへ藤乃を名乗…

「サイコメ 5 殺人機と体育災を」感想

〈あらすじ〉 「史上初の1年優勝を目指して、他のクラスを叩き潰すのだっ! ぶっ殺せ!」久瑠宮の怒号の下、京輔達は体育祭に向け過酷な訓練を受けていた。そんな中、煉子の母・氷河零子が学院を訪問。京輔に対する娘のデレっぷりにキレ、「A組が優勝しなけ…

「聖王剣と喪われた龍姫II」感想

〈あらすじ〉 帝国兵の追手を振り切って開拓都市ヴォストックへ向かうロジオンたち。しかし、彼の地に近づくにつれてロジオンは奇妙な白昼夢に襲われるようになっていた。そんな中、列車でドミートリィの襲撃を受けたリーザとロジオンは逃走の末、洞窟に隠れ…

「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件5」感想

〈あらすじ〉 女装&替え玉な家庭教師生活ももう半年ほど。生徒たちに懐かれたのは嬉しいけれど、聖羅が毎日メイド服を着て、お茶を淹れてくれるようになったのは絶対マズイ! それ以外にも、真面目で一途過ぎる竜樹王子に、ブラコン気味の更紗姫、その更紗姫…

「黒鋼の魔紋修復士9」感想

〈あらすじ〉 折り合いの悪い父とともに来客を待っていたヴァレリア。一方その頃、馴染みのパン屋で生意気な荷物を拾ったディーは――【お嬢さま、それはご勘弁!】。極秘任務のため、極寒の山中を進む疾風騎士団(ロルドル・ラファーレ)。彼らを狙う不穏な影…

「アクアノート・クロニクル」感想

〈あらすじ〉 全てが海に覆われた世界。人類は海中に点在する街に暮らしていた。少年ウルはエルアザル帝国の街を本拠に幼なじみのメリル達と小さな運送屋を営んでいた。ある日、ウルは海底に倒れた少女を助ける。アビーと名乗るこの少女は、南方の王家の娘だ…

「神武不殺の剣戟士 アクノススメ」感想

〈あらすじ〉 帝都剣術学校。悪を自称する清水龍人が入ったその学校は、新式蒸気機関による近代化に沸く帝都オオエドを刀剣犯罪から護る華。そして、「決闘」を教育の一環と見なす物騒な所だった! 決闘否定派だった龍人も、天才剣士星村千歳に辻斬り犯と間…