「火の国、風の国物語12 傑士相求」感想
火の国、風の国物語12 傑士相求 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 師走 トオル,光崎瑠衣
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/04/20
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
「アレスさまが目の前の人々を救い、ジェレイドさまが十年後の人々を救えばいいんじゃないでしょうか」
こんなにも心が熱くなるものだと思わなかった!
アレスとジェレイド。想いを同じくしているのに、お互いの想いへの『道程』を受け入れられず、道を違えていた二人。
アレスを国王に、ジェレイドをその参謀に。
その道がついに重なり合う!
ここまで熱く『王道』を貫き通されると鳥肌が立つだけではないですね。思わず席を立って走り回りそうになりました。
今回で私が一番痺れたシーンが、ノーマッドがアレスの前で跪き君主と仰いだところ。
ノーマッドというキャラクターはこの場面を盛り上げるために育てられた気さえしてしまう。
仮に…そう現実と引き離し仮の話として、読書がフィリップ軍側にいたとしたら…ノーマッドと同じ行動を取るに違いない。
ノーマッドは読者の昂ぶる想いを代弁していたと思う。
たったひとりでも『軍勢』と恐れられるアレスが、更に強力な『軍勢』…戦友たちとともに、クラウディア王女と国を救うべくフィリップに挑む!
次の13巻が最終巻となるようですが、パンドラの思惑などもあってこれ本当に後一冊で締められるのか!?
責任感から解放されたゆるゆるジェレイドかわいい。