飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊」感想

アリス・イン・ゴシックランド  霧の都の大海賊 (角川スニーカー文庫)

アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊 (角川スニーカー文庫)


「僕はもう、助けを求める手を絶対に離しはしない。必ず守る。そう誓ったんだ」

『シャーロック・ホームズ』を中心に様々な名作物語のごった煮でした。
あまりにも色々な物語からキャラクターが出張してくるので思わず笑ってしまいます。

話の核になる『シャーロック・ホームズ』を私が読んでいないので、章ごとに入る解説はありがたいです。
とはいえ『シャーロック・ホームズ』未読でも全く問題ない作り。

未亡人スキーの主人公・ジェレミー刑事。
シャーロック・ホームズの妹で兄譲りの推理力を持つイグレイン。
そしてジェレミーが保護した少女アリス。

まだまだ探偵として未熟なイグレインをジェレミーが時にサポートし、可愛いアリスが場を和ませてくれる。
ロンドンの街を事件を追って駆けるこの三人が私は好きです。

しかし物語を愛する人間として『シャーロック・ホームズ』を読んでいないのも考えものです…はい、ごめんなさい。許して下さい。

南房さんは『ミルキィホームズ』に影響されてこの作品を書いたのでは…いや、冗談ですよ?