「ハレの日は学校を休みたい!」感想
- 作者: 陸凡鳥,切符
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/05/18
- メディア: 文庫
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「お前馬鹿。目の前におっぱいと顔があるとするだろ? どっち見るよ? おっぱいだろ? 顔はいつでも見られる。でもおっぱいはそうじゃないだろ? ありがたみが違うよ! 顔なんか見てる場合か!」
これはとあるおっぱい星人のお話である…いえ、違いました。
学校行事が嫌いな人はいつの時代もいると思います。
本作はかつて『反学園祭ゲリラ』とまで呼ばれた学園祭嫌いの主人公・響川晴が「学園祭を中止しろ」という手紙を送りつけてきた犯人を追うお話。そもそも学園祭嫌いの響川なのに何故同じ思想の犯人を追うかというと『軍オタヒロインのミアと生徒会長タチアナのおっぱいを好きにしていい』からである。
うん。おっぱいのためなら思想を捨てても仕方がないよね。
犯人確保に失敗した場合、響川が『退学』になってしまうのも仕方がない。ハイリスク・ハイリターンという奴です。
響川の学園祭(あるいは学校行事)が嫌いな人の分析は面白い。
けれども脅迫状まで出す犯人の動機としてはそれらの分析は説得力に欠けるな、と思いつつ読んでいたら…響川が学校行事を嫌う理由と真犯人の登場で盛り場を作ってきた。
ただ終わってみれば大きな特徴もなく、単なる青春モノとして小さく纏まってしまって物足りない。
続きが出るとしたら、学園祭以外の学校行事嫌いを題材にしてくるのかな。