飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「深山さんちのベルテイン 2」感想

深山さんちのベルテイン 2 (GA文庫)

深山さんちのベルテイン 2 (GA文庫)


「ナンパされたってことは、わたしもちゃんと女の子ってことだよね?」

コタローをナンパしないなんてとんでもないっ!
今回はコタローが水着に。やっぱり上も付けるんですね。はい当然です。
コタローと理々の水着姿の挿絵があったけど正直理々に目がいきませんでした。仕方ないですよね。うん仕方がない。
2巻は幼馴染み3人+ベルさんの構図が多かった。コタローと耕平がどう見てもカップルなのに対し、理々がイライラしては『女の子になりたい』コタローを否定する言動を取るので「それって個性の否定じゃね?」と理々を好意的に見られない読者もいそう。でも理々の言動も恋する女子校生の焦りと思うと可愛いものだと思う。理々…不憫な娘やで。
コタローとベルさん(小)の時の緩い展開と違い、ベルさん(大)の時に生じる緊張感。コタローに迫るベルさんの描写を見ると、男性としての欲求を全て否定出来ずにいる。ベルさんの魅力を考えると無理なことだけど、それを狙っているコタロー母は鬼ですか。
そんな実の母は置いて、理々と耕平の母親がコタローに暖かく接している姿はイイ。前巻では少しの登場で終わったお母さんズが、どう幼馴染み3人と触れ合っているか良く分かった。耕平母はもっと暴走してもイイと思います!

Twitterの方でちょっと話しに上がったことだけど「コタローは『男の娘』というよりも『女の子予備軍』」という意見になるほど思ったりしました。言われてみると女装にしろ振る舞いにしろ、コタローは『女の子なら当然』のことをしているだけなんだよね。この先、コタローが『女の子』になるのを理々とベルさんが食い止め、それを耕平が兄貴視点で見守る展開が続くんだろうなあ。まあまだ高校生活は長い!