飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「脱兎リベンジ」感想

脱兎リベンジ (ガガガ文庫)

脱兎リベンジ (ガガガ文庫)


「見返して、やりたいんです! 今まで僕をバカにして、認めなかった連中の――軽音楽部の人たちの、度肝を抜いてやりたいです! だって…だって! 僕は何も間違ってない! 間違っているのは、この世界の方ほうだ!」

主人公・兎田の卑屈で溜め込む内面に鬱々としていく想いを、後半一気に吐き出し自分をバカにしていた人達にリベンジする姿は読んでいて本当にスッキリした。いやあ、青春ってイイものですね。
何事も「仕方がない」で不条理な出来事を内側で処理していた兎田を劇的に変えていった、不屈の精神を持つ変人先輩達の生き様。強い心を持つ先輩達であるが、それぞれ見えない傷と戦っていることを知り、兎田だけでなく読者にも響くものを感じる。現実から逃げ出したくなる気持ちを捨て、顔を上げ、前を向いて己の道を突き進め!
最後、強くなった兎田の心が先輩達の心をも変え、更に強くしていく彼等の繋がりが羨ましい。