飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「あるいは現在進行形の黒歴史5 ?(堕)天使たちの夏休み?」感想

あるいは現在進行形の黒歴史5 ?(堕)天使たちの夏休み? (GA文庫)

あるいは現在進行形の黒歴史5 ?(堕)天使たちの夏休み? (GA文庫)

「兄ちゃん、何で愛しい妹から逃げるの? あたし、わからないな」
「愛しい妹からは貞操の危機を感じたりしないっ」
「大丈夫だよぉ、優しくしてあげるからぁ、痛くも怖くもないからぁグヘヘヘヘ」
「おまえは常にイタいし、今は怖いわっ」

4巻のシリアスな引きからどういう展開になるか気になるものの、『5巻は短編集の法則』に乗っ取り小休止。堕天使達+妹との日常(と呼んで良いのかかなり疑問だが)を描いた今回のお話は『黒歴史』らしさ全開の軽快なコメディが詰め込まれていて満足な一冊。各話で爆発する厨二病妹の言動の残念クオリティは相変わらずで安心した。妹ポジションをキキに盗られそうになって嫉妬する楓子かわいいよ。楓子の兄愛が素晴らしすぎて生きるのが辛い。
マリスの規則の厳しいお嬢様学校に通っていそうな女子高生コスプレや、いつもは男勝りの戦士であるロザリンドのドレス姿のイラスト、refeiaさんグッジョブすぎますホント…。
アイシャの酒癖の悪さの話は正直アイシャよりも親父に萌えました。というか親父どんだけ頑丈なんですか!
短編の最後は前巻ラストにまつわるお話で、また引っ張るのかと思いきや6巻サブタイトルからしてもう攻略済みになるんですね。