飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット」感想

デート・ア・ライブ2  四糸乃パペット (富士見ファンタジア文庫)

デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット (富士見ファンタジア文庫)

「俺が――おまえを救ってやる」
言うと、四糸乃が目を丸くする。構わず、士道は続けた。
「絶対によしのんを見つけだす。そして……おまえに渡してやる。それだけじゃない。もうよしのんに守ってもらう必要だってなくしてやる。もう、おまえに『いたいの』や、『こわいの』なんて近づけたりしない。俺が――おまえのヒーローになる」

世界に災厄をもたらす精霊の力を『キスをすることで奪い取り封印する』士道の能力が、ロリッ娘精霊に牙を剥く今回のお話。

1巻でデレさせて精霊の力を封じた十香と、対精霊部隊に所属するクラスメート折紙の美少女二人に攻め寄られる羨ましい日々を送る士道は、ちょっと僕に殴られてもいいよね。そんなクラス男子全員が嫉妬する状況で、更には新たな精霊が現れるのだが…それがロリッ娘とは良い攻略順ですな!
ただキスをするのではなく精霊と心を通わせてからキスしないといけない設定は、どう考えてもギャルゲーやるための能力の仕様です。大人しい性格で口数の少ない第2の精霊・四糸乃であるが、彼女の心の支えでもあるパペットを介して士道とコミュニケーションを取って交流を深める。しかしラタトスクの面々は士道の精霊攻略のアドバイス役として成立しているんですかね、あれは…。

四糸乃とデートをしているところを十香に見つかり、嫉妬を爆発させる彼女が可愛いが『精霊がストレスを感じると封印した力が士道から逆流する』ため、デレた精霊もしっかりケアしないと危機的状況に陥るので、士道さん本当にお疲れ様です。
折紙たち対精霊部隊と戦った際に大事なパペットを失い、打ちひしがれる四糸乃に付けいる士道は対精霊用のデート訓練なんていらない立派な天然タラシ。

対精霊部隊に追い詰められ殺意に晒され、精霊の力を解放する四糸乃。
が、士道が命の危機に瀕するというストレスで精霊の力を使えるようになった十香の活躍と、士道のもうひとつの力である『回復能力』のチートさに助けられ、幼女と心を通わせチューをして精霊の力を封印することに成功。はい、

お巡りさん、ここに犯罪者がいます!

士道の能力に裏がありそうだったり、最後に登場した対精霊部隊のエースと士道の関係の謎だったりと、これからまだまだ物語の風呂敷が広がっていきそう。