飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「精霊使いの剣舞 4」感想

精霊使いの剣舞 4 精霊剣舞祭(MF文庫J)

精霊使いの剣舞 4 精霊剣舞祭(MF文庫J)

「ミュア、悪いな。俺には守るべきお嬢様たちがいるんだ」
カミトは魔王殺しの聖剣――テルミヌス・エストを両手に構えた。
「過去を断ち斬ることはできないのよ、兄様!」
「ああ、断ち斬るつもりはない。この剣は――」
光り輝く剣を手に――
「大切なものを守り、未来を切り開くための剣だ!」

1巻から登場しているものの、次々登場するニューヒロインに表紙の座を奪われ続けたリンスレットがついに表紙を飾る!
リンスレット! シリーズで1番この表紙が好きだぁっ!

『精霊剣舞祭』が行われる浮遊島ラグナ・イースに向かうための旅支度をする皆様。エストがぶかぶかシャツを着て(パンツは穿いてない)添い寝していたり、荷造りをしているクレアの部屋からちょっとエッチな本を見つけて恥ずかしがる彼女をからかったりと、カミトハーレムのクオリティは相変わらず。カミトを中心に団結するお嬢様たちの仲の良さは見ていて幸せになるな。
ラグナ・イース行きの飛行艇に乗り込むも道中平穏なはずもなく、カミトの暗い過去――『教導院』時代にカミトを兄と慕っていた少女にして暗殺者であるミュアの襲撃されるも、これを撃退。しかしミュアの登場とカミトの動揺を見て、彼の過去が気になるクレア。

そんな波乱の道程を経てようやくラグナ・イースに到着すると、今度は水着イベント…ではなく、禊ぎのためカミトとヒロイン達の水浴びタイム。
他のヒロインズに対してクレアの残念胸っぷり(※口絵参照)
コンプレックスで落ち込み、あまりの胸の無さに恥ずかしがるクレア。だがそれがいい。
しかし素直になってカミトに泳ぎを教わるリンスレットの可愛さには敵わないッ!

素敵イベントを終え、『精霊剣舞祭』の開会式である舞踏会に出席しようと準備をする中、クレアがカミトの過去を問うがこれをカミトが拒絶。冷たい言い方をしてしまった自分に苛立つカミトが、クレアに謝ろうと追い掛けるものの、闇精霊レスティアに再会してしまい、更には彼女とのキスシーンをクレアが目撃。悶々とした想いを抱えて舞踏会に出れば『災禍の精霊姫』の妹と周囲に罵倒されるクレアの泣きっ面に蜂といったら。
けれどもいつもは犬猿の仲である幼なじみのリンスレットに優しく諭されて、カミトへの想いを戻す。表紙を飾るに相応しい見せ場があって良かったね、リンスレット。

新たなレン・アッシュベルが舞踏会に現れ、カミトがその正体を探るため彼女に接近し『世界の王たちと戦争をする』という目的をするも、胸に呪いの一撃を受けて苦しむことに。エストに助けられ、ミュアに襲われるヒロインズと合流。
ミュアの口からカミトの暗殺者として育てられた過去を聞かされたヒロイン達であるが、カミトハーレムがそんなことで結束を崩したりしない!

カミトの剣舞でエストの力でミュアの精霊を打ち倒し大勝利!、と言ったところでレン・アッシュベルの呪いが再びカミトを襲う。
苦しむカミトを救うため、エストが己を犠牲にして解呪。

え、エストちゃんが消滅…うわあああああああああああああ!!!

衝撃のラストから次はどう繋いでいくのか。『精霊剣舞祭』を前にしてエストを失ったカミトは果たして。
早く続きを出してくれよぉおおお!!