飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「この中に1人、妹がいる! 5」感想

この中に1人、妹がいる! 5  (MF文庫J)

この中に1人、妹がいる! 5 (MF文庫J)

「だからさ、天導会長。これからは、怖いときは怖いと言ってくれていいんだ。悲しいときは悲しい、辛いときは辛いって。――思いっきり、泣いてくれていいんだ」
愛菜は大きな目で将悟を見つめた。
目に涙が溜まり、開いた唇が少しずつ揺れ動く。
「そうしたら……楽しくなくなっちゃう。落ちこんじゃうよ……」
「そのぶん、楽しいときは好きなだけ笑えばいいじゃないか」
「だって……泣いて、二度と笑えなくなっちゃったら……」
「天導会長が怖がって、悲しんだって……全部大切な、天導真菜の表情だよ」

将悟の妹が雅だと分かり、本格的に『伴侶捜し』を始めるかと思いきや今回も『妹』に翻弄されるんですね。
臨海学校=海イベントということで最初は盛り上がっていた将悟であったが、新たに現れた『妹』と本当の妹である雅のことが気にかかり、イマイチ『伴侶捜し』に身が入らない。それでもヒロイン達の水着姿だったり、雅にサンオイルを塗る素敵イベントが発生したりとラブコメは忘れません。
二大ヒロイン(だと僕が勝手に思っている)心乃枝と雅の内、雅が妹だと判明したことでルートが除外され、将悟は心乃枝一直線で行く…ことはなく、天導会長と凜香とイチャつくだけでは飽きたらず、何だかんだで柚璃奈とのフラグも立ててるし…。しかし新たな『妹』の脅迫である「不幸な出来事が起こる」と将悟が女の子とより親密になっている気が。

他の女の子たちと仲良くする将悟の姿を見て、不安になる雅。その雅と心を開いて会話するキッカケを作ってくれた天導会長は、柚璃奈に脅されて『妹』を騙っていたとしても結果オーライだと思う。というか可愛いので許す!
が、将悟と雅の過去の記憶が合致しなかったことからまたも本当の『妹捜し』が振り出しに戻る。うーん、この『妹捜し』の繰り返しは3巻までで流石に飽きたぞー。
次の巻の展開はかなり重要になるなあ。