飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「アキハバラヴァンパイアナイト」感想

アキハバラヴァンパイアナイト (MF文庫J)

アキハバラヴァンパイアナイト (MF文庫J)

アホで、うるさくて、俺を寝不足にさせる兄妹。
あいつらに戻ってきてほしい――
心の奥底じゃ、そう思ってるんだ。
そうだ。
とっくに答えなんて出てた。
何をしたいかなんて、わかりきってた。
なら――
やることはたった一つだ。
臆病を振り払え。

半吸血鬼であるが何の才能もない平凡な高校生であるカズマの家にやってきたのは、金髪白人に見える吸血鬼の兄妹。
カズマの父(吸血鬼)の紹介でホームステイにやってきた吸血鬼兄妹は実はオタク吸血鬼であり、自重しないオタク全開の兄クルスと、オタクであることを隠そうとするが見事に失敗している妹クレアが、日本オタク文化の聖地秋葉原でドタバタを繰り広げる物語。更にはカズマの幼なじみにしてヴァチカンの始末屋でもあるオタク少女雫も加わり、騒動に拍車がかかる。

オタク吸血鬼兄妹との生活にうんざりといった様子だったカズマだが、彼等との非日常を過ごす内に受け入れ始め、最後には別れたくないと思うまでになる過程が好きだなあ。クルスの開けっぴろげなオタク趣味にクレアのコスプレなど、この吸血鬼兄妹は一緒にて飽きない。
物語の展開そのものに特別目を見張るものはないものの、この吸血鬼兄妹がいれば盛り上がるしあまり気にならなかった。もっと吸血鬼兄妹を見たいので続きをはよはよ。