「白奈さん、おいしくいただいちゃいます」感想
白奈さん、おいしくいただいちゃいます (電撃文庫 に 5-3)
- 作者: 似鳥航一,瑠奈璃亜
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/09/10
- メディア: 文庫
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「「わたし達は料理事件部っ。依頼は二人で美味しく……料理で解決さっ!」」
ライトノベルでは珍しい料理モノ。それに探偵要素を加えているのが面白い作り。
お話の構成としては学校や街で起きた飲食にまつわる事件を、『料理事件部』に所属する部長の白奈と何故かボスと呼ばれる主人公の玄人が解決し、最後にみんなに美味しい料理を振る舞い笑顔を取り戻して締めくくる。長編ではなくひとつの作品の中に「吸血鬼事件」と「宇宙人事件」と二つの物語が入っているが、どちらも大きな事件と言う訳ではない。しかし見た目は完璧美少女ではあるものの、中身は「残念」な白奈の行動のせいで、妙に大きな騒ぎになってしまうのはこの作品の魅力かな。
玄人の物事をハッキリ言う性格は好みだけど、女にも容赦しないのは流石に駄目だろ(笑)
幼なじみの未百合に想いを寄せられ、異性を感じてはいるが決定的なところで鈍感なのはラノベ主人公の基本スキルですよね。事件を解決するたびにハーレムが拡大していきそうな予感が…やはり料理の出来る男はモテるのか…!
玄人の周りに女性の影がチラつくと動揺して盛大な勘違いを披露する未百合さんの『食べ係』っぷりは異常。未百合さんの口から飛び出す料理への賛美は、読んでいるとお腹が減ってくる。
未百合さん、貴女は何処のグルメレポーターですか?
あとがきを読むに、どうやら二巻は出るようなので楽しみにしてます。