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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「放課後は無敵ですが、何か? 召喚ばれてみれば、一騎当千」感想

放課後は無敵ですが、何か?  召喚ばれてみれば、一騎当千 (角川スニーカー文庫)

放課後は無敵ですが、何か? 召喚ばれてみれば、一騎当千 (角川スニーカー文庫)

「夢はまだ終わってなんかない。ジュノ。君の夢の続きは、僕が見る」
「リューイ……」
「探してくるよ。僕の叶えたい夢を――」
少年の瞳に炎が宿っていた。それは決意に揺らめく、静かな青い炎だった。

異世界に召喚され超人的な力を手に入れた高校生たちが、自分たちを喚び出した姫を護るべく戦う…のだが、新米の主人公リューイには何の能力もなく『役立たず』扱い。『龍仙士』として強力な力を持つ美少女ジュノと問題児サク、知略に長けたヨギといった仲間との違いに落ち込みながらも、一目惚れした美しいハルカ姫を護ろうとするリューイの姿が心を熱くするお話。

いわゆる『異世界召喚モノ』ではあるが、身体と精神丸ごと異世界に飛ばされて戻れなくなる訳ではなく、オンラインゲームのように寝ると異世界に『ログイン』し、起きると『ログアウト』して元の世界に帰還出来る設定になっている。そのため異世界では『龍仙士』と呼ばれ、絶大な力を振るい敵軍を蹴散らし畏怖される彼等も、元の世界では高校生という現実が待っていてその落差に苦しむ描写が面白かった。ただ設定と物語の面白さを感じるも、人の生死についてやキャラクターの行動の動機などの心理描写が甘く、読み飛ばしてしまったと思いページを戻ることが何度もあった。それもデビュー作であることを考えると、今後の作家の上達に期待ですか。

無能力だと思っていたら実は発動に条件があり、それを満たすと何よりも強大な力を発揮する王道の主人公設定は、あらすじを読んだ時点で予期出来ますよね。
姫の想いを受けて力を借り、リューイが敵を撃退するお約束展開は良いとして、ハルカと同じくヒロインでもあるジュノが異世界で『死亡』してしまったことでログイン出来なくなったのは今後のお話を進める上で厳しいように感じるけど。最後「俺達の戦いはこれからだ!」とも取れる締め方してるのが、続きはちゃんと出ますよね?