飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「ブラック・ブレット 2 vs神算鬼謀の狙撃兵」感想

ブラック・ブレット〈2〉vs神算鬼謀の狙撃兵 (電撃文庫)

ブラック・ブレット〈2〉vs神算鬼謀の狙撃兵 (電撃文庫)


手堅い物語作りは流石。今回も冒頭から終わりまで飽きることなく一気に読み切った。『ブラック・ブレット』の世界観は堪らないよ。

ステージVのガストレアを滅ぼしたことで名を上げた蓮太郎に、聖天子からとある依頼が来る。大阪エリアを統治する斉武との首脳会談のために護衛として雇われた蓮太郎だが、聖天子の命を狙う強力な『スナイパー』の手によって仲間たちが次々倒れていく、という今回のお話。

人智を越える力を持つ機械化兵士の成り立ちについてが多く語られる。はい、これを待ってました。『四賢人』と呼ばれる四人の天才科学者により生み出された機械化兵士は、蓮太郎や前回倒した蛭子などそれぞれの科学者の特色を持つといった設定は読んでいてワクワクしてくる。菫を始め、どう考えて異常性格者揃いに違いない他の『四賢人』の登場が待ち遠しい。
『呪われた子供たち』でありながら機械化兵士にされたスナイパーの少女ティナ。『人』と見なされず差別を受ける彼女が、温かい人の心を持っているのは何という皮肉か。それに比べて他人を何とも想っていない『人間』保脇の言動のゲスさといったら…こういったキャラクターの見せ方も本当に上手い。
『護衛者』蓮太郎と『スナイパー』ティナという立場を知らずに出逢う二人が、お互いの正体を知って驚き傷つき争う展開は王道ながら、だからこそ心を鷲掴みにする力がある。前回と同じように喪失で物語を閉じるのかと思ったが、救いがあって良かった。
とはいえ、度重なる強敵を相手に傷を負い、延珠のガストレアウィルスは急速に進行している。このままだとハッピーエンドはありえない。蓮太郎は聖天子と同じ『夢のような想い』を実現することが出来るのか。

重い話がメインではあるものの、今回は蓮太郎に惚れているお嬢様・未織が引っ掻き回してラブコメしてました。木更に操を立てているらしい蓮太郎であるが、延珠に聖天子だけでなく、未織にティナといった魅力的な女の子がどんどん増えて今後果たしてどうなることやら。