「ドS魔女の×××」感想
- 作者: 藍上ゆう,〆鯖コハダ
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/10/08
- メディア: 文庫
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あらすじと帯、口絵、目次の縦読みが発する桃色オーラ通りエロうございました。本当にありがとうございます。
『千人の処女を一斉に欲情させる』条件を満たすことで、どんな願いでも叶える魔法を使えることを知ったドS魔女のクレアは、千人の処女がいる空百合女学院に潜入する。人間を止め悪魔になる願いを叶えるため、魔法と持ち前のドSテクニックを駆使し、クレアは千人の女子高生を欲情させようとするお話。
『第2回 このライトノベルがすごい!大賞』作品はあらすじの時点でぶっ飛んでる作品多い。それがこのラノ大賞の『色』なのかな。
人によってはあらすじ読んで回れ右しちゃいそうな気がするけど。癖のある作品ではあるが、僕は楽しく読めました。
軽快なテンポで話が進行していくのでツッコミどころの多い展開ではあるものの、それほど気にならなかった。処女たちを欲情させるため、あの手この手で処女達をイカセようとするクレアのテクニックといったら。物語の七割は誰かが喘いでますよね、この作品。特殊な性癖の持ち主で、なかなか欲情しない四人のヒロイン達(あえてこの表現)をひとりひとり籠絡させていくのだが、その過程でヒロイン達の反撃に遭い、ドSのクレアが逆に攻められる描写はグッドだと思います。特に最後のそそり立つアレの登場は『千人の処女を一斉に欲情させる』条件の刷り込みがあったので虚を突かれた。そして笑った。これだけおかしい物語でありながら最終的には良い話でまとまってるのが、ある意味許せないのですが(笑)
とにかく笑わせていただきました。次巻あるいは次回作が楽しみ。