飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 4」感想

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ4 (MF文庫J)

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ4 (MF文庫J)


表紙の美少女は新キャラですか?
と、思うほど化けてる表紙から今回は二階堂会長の当番回。が、当番回といっても物語を動かす発言だけで、登場自体はそれほど多くなかった。
前回ラストの会長が『秋人と秋子が実の兄妹ではない』という事実を知っているらしい発言に対して焦る秋人が何とか惚けて回避しようとすつも、そんなことで煙に巻ける訳もなく、それどころか自分を秋人の義理の姉と称する。会長の掴みどころのない性格のせいで、真実をどこまで知っているのか、また本当のことを言っているのかが全く分からない。動揺する秋人に最後に突きつけた言葉が今回ラストに向けた伏線だったのは、非常に分かりやすかったけど。

冒頭以降は会長も鳴りを潜め、秋子を中心とした三人のヒロインが秋人に迫る展開はいつものもの。各ヒロインそれぞれにキチンとスポットが当たったのは良かった。というのも銀兵衛は他のヒロインよりも大人しくて、照れがあるため出番を他のヒロインに食われがちになるから。風邪を引いた秋人に添い寝をしてしっかりと女性を感じさせた銀兵衛GJ!

三人のヒロインが秋人を看病するのを傍観していた会長が、実は一番有難かったと褒め殺し会長に『反撃』する秋人であったが完全に甘かった。生徒会の人員不足が秋人の負担になっていたとして、まず寮の管理人を増やしたのだが…その人物が秋人の『婚約者』にして12歳の美少女鷹ノ宮ありさ。見事なカウンターパンチを食らった秋人であるが、この自体を楽しむであろう会長を除いた他ヒロインたちも危ういよね。秋人を「にいさま」と呼んでいるのでタイトルの台詞はありさにも当てはまるからな。今回も酷い引きを見たところで次回のありさ(と銀兵衛)の活躍に期待。