飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「星刻の竜騎士 6」感想

星刻の竜騎士? (MF文庫J)

星刻の竜騎士? (MF文庫J)


正直、初期はそれほど面白いとは感じなかったのに、今は本当に面白い。やはり恋愛面において正ヒロインであるはずのエーコが蚊帳の外にいたのが原因だったのかな。エーコがアッシュに対して積極的に絡むようになった現状に何の不満もない。4巻以前に抱いていた物足りなさが嘘のようだ。
エーコがアッシュを独占したいほど意識するようになったものの、それはシルヴィアを始めとした他のヒロイン達も同じこと。けれどもただひとり、生徒会長のレベッカだけは1巻から登場しているのにアッシュに『尊敬する先輩』以上の振る舞いをしてこなかったが…今回はそんなレベッカがアッシュに接近するお話でした。告白してキスをしたシルヴィアを意識するアッシュ。その姿を見て嫉妬するエーコはある意味成長したよね。エーコもシルヴィアも可愛いよ。と、恋愛戦争においてこの二人が抜け出たと思ったが、いやいやとんだ間違いだった。
当番回ということでアッシュと二人きりになることの多かったレベッカに加え、新たなヒロインが登場する。

シェブロン王国の王位を勝ち取るため強力な力を欲しているオスカーはエーコに迫り、それがキッカケでアッシュ達と小競り合いを生む。またレベッカを所有物扱いする等かなり鼻につく性格ではあったが…実はこのオスカーは男装した女性であることが発覚。王位に就けるのが男子だけであるため男として振る舞ってきたが、水浴び姿をアッシュに目撃されるという超お約束展開でバレてしまい、同じく男だと知っているレベッカのように、アッシュを『嫁』にしようとするオスカーの無茶苦茶ぶり。しかし女だと分かると途端腹の立つ行動が可愛く見えてきてしまうのは男の性か。
ただこの後の展開は予想外。アッシュを『嫁』認定したオスカーがまさかアッシュを女装させるとは。流行の『男の娘』をやりたかったのだろうけど、これはあまりにも…良いです。オスカーの罠で発情状態に陥ったエーコと女装したアッシュことアシュリーの絡みのイラスト、〆鯖コハダさん素晴らしいお仕事です!

ラストは『聖騎武闘会』でレベッカと対戦して彼女の期待する姿を魅せるアッシュ。こうしてアッシュハーレムに新たなメンバーが加わることに。
エーコにシルヴィア、レベッカにオスカー、今回はそれほど前に出られなかったアーニャと、更にまだまだいるヒロイン達。いや、アッシュさん何処までハーレムを拡大させるんですか。
コミックスも発売してことだし、そろそろ他のメディアミックスを期待したいところ。もう6巻なので動き出さないと手遅れに…。