飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「正捕手の篠原さん」感想

正捕手の篠原さん (MF文庫J)

正捕手の篠原さん (MF文庫J)


たった2ページで話が始まりオチがつく野球部の青春ショートストーリー。
1冊の文庫に全部で90話超える話が収録されているかと思うと気が遠くなるが、なにしろひとつの話が2ページ。物語が始まったかと思うと終わるを繰り返しいつの間にか読み切っている。某4ページ日常系ラノベと同じく、あまりにサクサク読んでいけるので読書をしている感じがしない。それくらい気軽に読めるライトノベルで面白かった。

野球部で捕手を務める篠原さんが、個性豊かでちょっと変わった部員のボケにツッコミを入れて締める話が大半で、その篠原さんのツッコミが読者が言いたいことを的確に突いてくれて爽快。野球部のエースピッチャーである綾坂は実は(というか丸分かりなんだけど)女で、ツッコミ役ではあるものの天然キャラも兼ね備えた篠原さんに妙に接近されて赤くなるなどとにかく可愛い。巨乳の持ち主である綾坂はサラシを巻いて胸を押さえていると言っているが、どう考えても無理があるだろと。そしてお前等もっと早く気づけよ。

余談になるけど、表紙の綾坂をずっと篠原さんだと思いこんでました。普通に考えて表紙見れば捕手じゃないのは直ぐに分かるよね。思い込みって怖い!