飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「魔法世界は女ばかりで、俺がパパ!?」感想

魔法世界は女ばかりで、俺がパパ!? (GA文庫)

魔法世界は女ばかりで、俺がパパ!? (GA文庫)


男が極端に少ない世界に召喚される異世界召喚モノのラブコメ。
内容は正直典型的なハーレムものと軽いため評価しにくいですが、僕は楽しく読めました。とにかく重い作品を読んで暗くなった心を晴れやかにしたいという方にはオススメです(嫌に限定な表現になってしまった…いや、オススメだよ!)

男性が全人口の1割ほどの上に30歳以下の男が一切いない異世界に飛ばされた主人公小太郎。魔法の存在するその世界で若い男は小太郎ただひとりということで、否応なく魔女たちにモテモテになる展開はお約束で、ラブコメものが好きな人はニヤニヤが止まらないのでは。またこの作品はハーレムラブコメだけでなく、主人公の実の娘まで登場。男が少ないということで開発された『懐妊魔法』なるもので、その魔法に唯一適合した別世界の小太郎から子種を取り出し女性を妊娠されるというトンデモ設定。そもそも異世界に召喚された原因は『懐妊魔法』の失敗によるものと、知らないうちに自分の娘はいるわ異世界に飛ばされるわで踏んだり蹴ったりの小太郎…ではないよね。正直羨ましすぎる。

30人ほど生まれたらしい小太郎の娘の内、最年長10歳の絵琉が早速ファザコンを発揮し、小太郎を保護した家の娘であるソフィアや子種が欲しい真奈美を始めとする女性陣とのドタバタは読んでて楽しい。ただデビュー作でひとりひとりのキャラを深く掘り下げる余裕がなかったせいか、小太郎の子供を産んだことになる絵琉の母親やその他の子供たちについてほとんど触れられなかった残念。続巻が出るのなら小太郎を子供たちと母親に合わせてどんな反応をするか見せて欲しいな。