飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ」感想

彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ (講談社ラノベ文庫)

彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ (講談社ラノベ文庫)


作者が竹井10日さんなのを忘れて読み始め、その癖のある語り口にギョッとしてしまったぜ。危ないところだった…。
そんな(どんなだよ…)竹井10日さんの書くハーレムラブコメ。とはいっても、この作品は『ラブコメ』を楽しむよりも、突飛な性格ですぐ暴走するヒロインたちの言動と彼女達の仲の良さがニヤニヤ出来て楽しめるポイントだと思う。

「恋愛フラグ」「友情フラグ」「死亡フラグ」といったあらゆるフラグが見えてしまう主人公の旗立颯太。人と繋がりを持ちたくない颯太は、転校先の高校で自分に興味を抱く人のフラグを見ては的確にフラグを折って追い払ってしまう。不可思議な行動を取る颯太を問い詰めて事情を知ることになるお姫様の菜波や、幼馴染みで颯太を弟のように溺愛している菊乃、折れては何度も友情フラグを立てるお嬢様の茜、更には男同士の友情に燃える男の娘の恵の個性的なヒロインたち(約一名除く?)の登場によって、いつの間にかフラグだらけの学園生活に。フラグが折れなかったり、折れてもすぐ新たなフラグを立てたり、そもそもフラグすら立っていない、といった彼女たちに引っ張られている内に、誰もが羨むハーレム状態。最初の颯太のフラグ折り行為とは一体なんだったのか。

改築した寮に颯太とヒロインたちだけで住むことになる展開はハーレムでラブコメものの王道。しっかりラブコメをしつつ、竹井10日さんの味を出していた。最後にはヒロインのひとりに立ってしまった「死亡フラグ」に抵抗する颯太の見せ場もあり締めも良かった。『攻略済みフラグ』…なるほど、このシリーズはそういう展開なんですね。颯太の過去も交えて、今後『がをられ』シリーズをどう展開していくのか。

余談だけど、フラグを見られる能力があるのに誰から興味を持たれていない(フラグが立っていない)と分かってしまったら、ちょっと死にたくなる。