飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 4」感想

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 4 (GA文庫)

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 4 (GA文庫)


愛衣ちゃんが可愛くて生きるのが辛い。愛衣ちゃん大勝利!

ついに春夏秋冬のヒロイン4人が揃い、鋭太争奪戦が本格化していく。ヒロインそれぞれの鋭太との関係性が見えてきて、なるほど確かに『俺の彼女(偽装一名)と幼なじみ(前世と幼稚園と小学校からの計三名)が修羅場すぎる』です。後は修羅場さえあれば。

時期の違う幼なじみ三人が鋭太を巡って言い争いをしている中、彼女として『正妻』の貫禄を見せつける真涼ではあるが、鋭太の叔母である冴子の方が上手で、偽装彼女のメッキが剥がされそうになってしまう。『彼女』の立ち位置が危うくなる真涼に追い打ちをかけるように、冴子の提案で『自分がいかにデレているか』を競う特殊なミスコンに参加し、そこで真涼が優勝できれば鋭太の『彼女』として認めるという。それを聞いて俄然やる気を出したのは真涼を蹴落として鋭太の彼女になりたい三人。しかし最初は真涼と千和以外のヒロインはいらないと思ったものだけど、四人揃うと妙にバランスが取れて啀み合い非常に楽しい。特に愛衣のあまりに素直な『デレ』は読者を悶え殺しにかかってるとしか思えない。

そんな四人のヒロインと鋭太はミスコン参加と『自演乙』の夏合宿も兼ねて海へ。合宿先で『彼女』であることを強固なものに印象づけようと画策する真涼であるが、これがことごとく失敗。それどころか千和の想いに負けて、彼女を辞めるとまで言い出す弱り方。ではあったものの、いざミスコンが始まればもう完全に真涼推し。「え?これ演技だよね?偽装なんだよね?」と思うほどお熱い鋭太と真涼のキス姿にコッチが恥ずかしなるよ。しかしここまで本格的に真涼と『付き合っている』アピールをしてしまうと待っているのは修羅場ルート。それを回避するために、冴子の言葉に従い他のヒロインに嫌われてフラグを折ろうとするのだが、そんな容易い相手ならそもそも変人鋭太に惚れてないっての。千和に至っては完全に鋭太にキスをして真涼に宣戦布告。ようやく彼女と幼なじみの修羅場がくるぞー!

ところで真涼の妹はともかく、カオルのフラグはどこまで発展するんだ…更にややこしくなるだろ。