「青春ラリアット!! 3」感想
- 作者: 蝉川タカマル,すみ兵
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 文庫
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バカな奴らがバカなことをして熱くなって盛り上がる展開書くの上手いなあ。とりあえず表紙の爽やか黒木が本気でウザいです(笑)
今回は黒木が主役のお話。それだけで「どんなバカな話になるんだ?」と思ったら案の定、非常にバカな行為から物語が始まった。黒木が吐いた「ナンパが得意」というあからさまな嘘からナンパテクニックを披露する羽目になり、たまたま声をかけた美人女性が記憶喪失な上に追われている怒涛の展開。結局その女性、ゆかりを匿うため黒木の家に仲良し4人組で詰めることに。月島とはまともに話せずそれでも一緒にいたい長瀬の気持ちを受けて巻き込まれる宮本がちょっと可哀想だが、もうアンタにしかできない役目だよ。
同居生活をすることで単純な黒木がゆかりに惹かれていくのは分かりきっていることであるが、それだけに最後の展開は心がへし折れる。立ち直れなくても仕方がない失恋に対して何だかんだでここまで付き合った宮本が、月島が、黒木を蘇らせたのには熱い男の友情を感じた。その熱い男の友情のせいで小六のカノジョに押されるロリ本さん…いまだ登場していないのに都子のこの圧倒的存在感。
それで…長瀬と月島の関係はこれ進むのかい…?