飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「GJ部 8」感想

GJ部(8) (ガガガ文庫)

GJ部(8) (ガガガ文庫)


キョロ子を見ていると胸が高鳴る…この想いはまさか…恋?
待て待てーい。イラストにキョロ子入れると全部持ってかれちゃうよ。しかもスカートで回転まで披露して僕を殺す気ですか!(笑)

部長たちの卒業が近づいてきたことでしんみりしている読者を置き去りに、今回も『GJ部』は平常運転。『お医者さんごっこ』の真の意味も知らない純粋なGJ部女性メンバー(※但しタマが除く)は飽きもせずキョロをユルユルとからかって弄る弄る。純粋であるが故の無警戒なのか、それとも天然のためか、恵ちゃんのキョロへの接し方は危ういよね。まあキョロなら間違いは起こさないけど。『面白かった映画』の話では、同じ映画を見たとは思えないほど感想がバラバラのGJ部メンバーにキョロが首を傾げるのだが、これだけ個性的な面子で感性も違えば確かにそうなる。ブログ感想書きとしては一番面白かった話かな。ちょいちょい霞が登場しては可愛い『兄愛』を見せてくれて温かい気持ちになった。

除夜の鐘を聞き、正月を迎えたGJ部。部長たちとのお別れは辛いものの、それでもGJ部は続く…と思っていたら、この物語は部長たちの卒業と同時に幕を下ろす。キョロたちが三年生になり、部長たちがOGとして登場する構想もある中で物語を終わらせる決断は潔い。潔すぎるくらいだ。部長あっての、今の三年生あっての『GJ部』という想いもあるので、最終巻である9巻を心して読みます。とはいっても、完結はするがまだ何かしらの展開があるということなので、メディアミックス…なのかな。アニメになるなら全力で支持したい。