飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「魔王が家賃を払ってくれない 2」感想

魔王が家賃を払ってくれない 2 (ガガガ文庫)

魔王が家賃を払ってくれない 2 (ガガガ文庫)


しまパンはあざといコンテンツ。
相変わらずパンツとギャグが冴え渡る軽快な運びで腹抱えて笑いました。

魔王アーザ14世が祖母に送った嘘の手紙がキッカケで「地上を征服した」と思い込んだお婆ちゃんがやってくる。
それに慌てた魔王がこの手の展開のお約束『嘘を嘘で塗り固める』作戦を取ることに。けれども予想通り人望のない魔王から部下達は雲隠れ。そのため魔王とヨシツネ、そしてトモザキの三人で迎えることになるのだが…祖母の変わりにやってきたのは魔王の妹ニャーラ19世(5歳児)。魔王であるお姉ちゃん大好きなニャーラに吐いた嘘から、地球が危機に陥る驚愕の展開に転がっていく、というのが今回のお話。

割と欲望に順応なヨシツネは良い性格している。しかしパンツ(しかもしまパン)に惹かれない健全な思春期男子はいないよね!
加えて参謀長に対するロリコン疑惑まで持ち上がる始末。もうだめだこいつ、早く何とかしないと。
ぐうたら魔王も、流石に妹には良い格好をしたいため、奮闘するが結局はそれが元でニャーラ軍による地球進行が開始。酷く真面目な話に突入…するわけもなく、序盤のしょうもない伏線にて見事ニャーラ軍を撃退するくだらないオチが。ええ、これを期待していました。

魔王とヨシツネのボケとツッコミの安定感は本当に良いな。とはいっても、このノリを300ページ近くやられるとだれるので前回同様、今回もこのくらいの薄さなら飽きずに楽しめる。
しかし内容とは裏腹に衝撃すぎる引きに、次回どうするんだよ、と(笑)