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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「スクール・デモクラシー! 1」感想

スクール・デモクラシー!1 (講談社ラノベ文庫)

スクール・デモクラシー!1 (講談社ラノベ文庫)


ブサイクロン非モテ。
この酷いあだ名を持つ漢の志がとにかく熱い!

お堅い金持ち学校を嫌い、自由な校風を謳う光友学園に転校してきたお嬢様・高天原奈々。お嬢様という肩書きに恥じぬ世間ズレを時折見せる高天原は、公友学園の『学校内民主主義〈スクール・デモクラシー〉』という名の「生徒主導で校則を変える投票制度」に自由があると思い転校してきたものの、いざ蓋を開けてみると自分が抱いていたモノとは違うことに気付き始める。転校初日にトラブルに見舞われた高天原を助けた身長ニメートル超えの強面大男であり、偶然隣の席になった郷田竜也。『ブサイクロン非モテ』というあだ名を自ら口にする彼が所属する『カオス・生徒会』と、カオス生徒会が自由と称して掲げる新たな校則に真っ向から対立する『真・生徒会』の争いに巻き込まれていく中で、高天原は学園における「自由とは何か?」を考えさせられる。

心優しいものの周囲に流される性格の高天原を、必死になって護ろうとするブサイクロンの漢を見て欲しい。
序盤、高天原の視点から始まるためブサイクロンの性格が読者も分からず、難しい人物なのかと思っていたが…ブサイクロン視点でそのイメージは一蹴される。高天原を助けたことも照れて素直になれなかっただけであり、更には隣の席になって心躍らせていたことも分かった途端、ブサイクロンに対するイメージは好印象に。超お嬢様である高天原のネームバリューを利用して『スクール・デモクラシー』で票を獲得したい真・生徒会の目論見と、同じように彼女を利用したいカオス・生徒会からも遠ざけようとするブサイクロンの漢気溢れる行動。これが惚れてしまった弱みか。
また見た目に反して頭脳派のブサイクロンが、真・生徒会と舌戦を繰り広げる展開も良かった。そしてそんなブサイクロンに信頼を置くカオス・生徒会のリーダーであるサタンクルース悪魔こと来栖明も内面を知るとほんと良いキャラしてると思う。ブサイクロン、サタンクルースだけでなくその他厨二病全開のカオス・生徒会メンバーも一癖も二癖もあり面白い。

次の巻も議題を決め、それに対して『自由か否か』を問い糾し合うのかな。何にしても、高天原とブサイクロンの『美女と野獣』の関係はもっと読みたい。