飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「精霊使いの剣舞 6 追憶の闇精霊」感想

精霊使いの剣舞 6 追憶の闇精霊 (MF文庫J)

精霊使いの剣舞 6 追憶の闇精霊 (MF文庫J)


女性に関しての行いが悪いから誰もカミトを信じてくれないとは。
カミトさんおいたわしや…。

『精霊剣舞祭』二日目に突入。カミトたちと同盟を組みたいと言う『破裂の師団』の話を聞くため、カミトとクレアの二人が行くことに。が、その最中に闇精霊レスティアと謎の黒騎士ネペンテス・ロアの襲撃に遭い二人は離れ離れになってしまう。レスティアの攻撃によって傷ついたカミトを助けてくれたのは『破裂の師団』の師団長であり精霊剣舞祭参加者で最年少のミラ・バセットであった。ネペンテス・ロアの手で『破裂の師団』は壊滅させられ唯一残ったミラはカミトに同盟を申し込み、これを引き受ける。そうしてミラと行動を共にすることになるのだが、自分自身を「精霊剣舞祭を勝ち抜くための道具」であると語る何処か機械めいた彼女に、カミトはかつて孤独だった時代の自分を重ね始める。

全体を通して、カミトとレスティアの関係を知る話になっている。道具として育てられたカミトが、レスティアと出逢ったことで心を手に入れる様を合間合間に挟んできてどうにも続きが気になる作り。
そんなシリアス展開がある中で、カミトはのっけから各ヒロインとの『イベント』を華麗にこなし女性面に関しては信頼を失う姿が平常運転すぎる。今回はクレアと二人で行動する場面が多く、正妻の実力を見せつけるには十分な時間…であったはずなのに、その後のミラの登場によりカミトさん完全にロリコン扱い。まあエストの件もあるから仕方ないよね。

昔ほどの力はなくなったけど、新たな力である『仲間』をレスティアに披露できたのは良かった。カミト(=レン・アッシュベル)無双では折角のヒロインたちの見せ場がなくなる。
ようやくレスティアの目的が分かったものの、あまりの壮大さに余計分からなくなったような。レスティアは精霊王を殺して何をしようとしているんだ…。