「ニーナとうさぎと魔法の戦車 5」感想
ニーナとうさぎと魔法の戦車 5 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 兎月竜之介,BUNBUN
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/24
- メディア: 文庫
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ニーナとアリス。エルザとクー。そして今回はアダルトチームのお話。
兎月さんの筆力にもう一切不安を抱かない。
成長したニーナの魔力を受けきれず、劣化していたラビット号の砲身が折れてしまう。砲身の修理には莫大な費用が掛かるということで、資力のないラビッツは戦車を直すことが出来ず解散の危機に陥る。と、落胆するラビッツに吉報。アンフレックで行われる『戦車レース』の優勝賞金で砲身修理代を払えると知り奮い立つ。戦車レースに出場するため「ラビッツの身柄を担保」にピジョンズから借金をし砲身を直すことになるのだが、その修理工場で出逢ったコルノがサクラに一目惚れ。戦車レースを主催している会社の社長であるコルノは自分のチームが優勝したらサクラと結婚する約束を取り付け、サクラの「優勝賞金を10倍にする」条件を呑む。果たしてラビッツはレースで優勝してピジョンズに借金を返し、サクラを結婚させずに済むことが出来るのか。
徹頭徹尾、サクラの強さが描かれた物語。
何処かヘタレていたドロシーも、サクラの強さに引かれて本来の指揮能力の高さを披露できたのは良かった。今回はバトルといっても人死にが出るものではないため、ちょいちょいコミカルなノリがあって小さく笑う。けれども最後の展開は手に汗握る。サクラに結婚を申し込んだコルノは悪い人間ではないためもしかして結婚受けてしまうのでは、と思いもしたがサクラがラビッツを捨てて去るわけがない。レース中、バタバタしまくる戦車内部外部。二組のカップルがしっかりとイチャコラしてたのは眼福でした。整備士として今後のことを心配したキキを宥めるドロシーさん惚れる。キャラクター(カップル)に焦点を当てる一連の流れが終わったので、次当たりから物語に大きな動きがあると期待して良いのかな。はてさて。