飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「シンマと世界と嫁フラグ びっくりするほどハーレムです」感想

シンマと世界と嫁フラグ ?びっくりするほどハーレムです? (HJ文庫)

シンマと世界と嫁フラグ ?びっくりするほどハーレムです? (HJ文庫)


綺麗にまとめてきたなあ、というのが印象。
それだけに話が分かりやすく、サクッと読めて手軽に楽しめた。

日鎖心真は普通の高校生…であったが、ある日突然二つの可能性を持つ巨大な力を手に入れる。世界を『破壊』する力と『再生』する力。神にも悪魔にもなれる力を宿すことになった心真。しかし本人は世界の命運どころか「出来の良いお嫁さんを貰って幸せな家庭を築く」ことが夢という。そんな心真の小さな夢を余所に政府から護衛の任を受けた美少女剣士・御守紅刃が同級生としてやってくるだけでは足らず、更には妹と二人で生活するアパートの同居人にまでなる。世間ズレしている紅刃に翻弄される日々であったが、追い打ちをかけるように『破壊』と『再生』の力を狙って秘密結社やら奇跡を信じる組織の者たちが押し寄せる。心真の夢を取り違えた彼女たちは嫁になるため、争い始めることになるのだが…。

これといった苦労もせずにどんどん力を増す心真に多少の違和感はあるものの、ラブコメであることを思えば大きな問題ではない。クールではあるが何処か抜けたところのある紅刃。自信に溢れているように見えるが実は強がりで恋愛経験もないアリス。柔らかい雰囲気で癒してくれる幼なじみのミンク。最初こそ神の力を中心に動いていたのに、次第に心真に惚れ込んでいくヒロイン三人の図はラブコメ道のお約束を行ってる。特に終盤のアリスは可愛いですなー。しかし世界の命運をかけた話なのに、ほんとスケールが小さいなあ(笑)