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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「まお×にん!1」感想

まお×にん!1 (講談社ラノベ文庫)

まお×にん!1 (講談社ラノベ文庫)


恐怖の対象である魔王やその関係者に親しみを覚える設定の増えてきた。
魔王の娘と男子高校生のちょっとおかしな関係を描いた一冊。

人間界と魔界が交流するようになって数年。異文化交流の一環として、日本でただひとつ魔族を受け入れているモデル校私立聖クリッド学園に通う五月谷光二。彼のクラスにも当然、魔族がいるのだが…ただの魔族ではなく、魔界に三人いる魔王のひとりゴーガバッハの娘という高貴な身分。見た目は美少女の魔王の娘プラムルドが異様な殺気を放ち続けるため、光二を含めたクラスメイト全員が息の詰まる毎日を送ることになる。ある日、光二はプラムルドが「人間界で友達を作りたい」ことを知り、人間と打ち解けることが出来るよう協力することに。人間とは違う感覚を持つ魔界のお姫様の思考に四苦八苦しながら、関係を深めていく二人。が、それが気に入らないプラムルドの眷属である荒くれ者の魔族や、彼女と同じ魔界のお姫様が登場したりと「人間の友達作り」は一筋縄ではいかない。

魔界のお姫様であるプラムルドに翻弄される光二という組み合わせが面白い。常に殺気を放っていて近寄りにくいプラムルドであるが、人柄に触れてしまえば本当に可愛い女性。口ではなんとでもいう光二ではあるものの、惹かれるのは無理ない。途中からプラムルドとは容姿も性格も正反対のお姫様・レムニアが登場して啀み合うのだけれど、根本的にはイイ娘でプラムルドとは喧嘩するほど仲が良い間柄に見えて仕方ない。いや、その通りなのだろうけど。

この作品を読み進めることができるかどうかのハードルは、光二の正体が明らかになるところかな。唐突な展開に思えるので、受け入れるのが難しい人はいるかも。
あと余計なことを承知で言うと、新人作家と組ませるにはちょっと手に取りにくい表紙では、と思ってしまいました。