「デート・ア・ライブ 4 五河シスター」感想
デート・ア・ライブ4 五河シスター (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 橘公司,つなこ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2012/03/17
- メディア: 文庫
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前回、まさかの展開からの引き。
ええ酷い引きでした。あまりの酷さに続きを読めるまで死ねないレベルです(笑)
今回の攻略対象は士道の妹・五河琴里。
狂三の追い詰められ、絶体絶命のピンチを救ったのは琴里。炎の精霊として狂三と戦う琴里の姿は、しかし士道の知っている『妹』でも『ラタトスクの司令官』でもなかった。精霊化という変化を押さえきれない琴里は、士道にある提案をする。「――私を、デレさせてちょうだい」そして琴里の口から語られる彼女が精霊になった五年前の事件。士道は妹をデレさせて精霊の力を封じることができるのか。
今回は士道と琴里。兄と妹の絆にスポットが当てられる。
士道の『再生能力』が琴里の力であったことが判明。が、もうひとつの『精霊の力を封印する能力』に以前謎のままであるものの、士道と琴里が五年前に遭遇した事件の際に深く関わったであろう人物(精霊?)の存在が明かされて物語が大きく動き出したのを感じる。
本題の琴里とのデートであるが、いつもとは趣を変えて他ヒロイン(精霊)と一緒に大型テーマパーク…そこの屋外プールへ。つまりは水着回。琴里との単独デートだと彼女の水着しか拝めないからみんな一緒。あざとい。これはあざとい。しかし十香はともかく、琴里と四糸乃は需要が一緒な気が。
デート中大半は不機嫌な様子で過ごしていた琴里ではあるも、最後まで見守ってみれば確かにその通り。とっくの昔にデレていたと。士道に不意打ちの言葉を掛けられて真っ赤になる琴里は可愛かったけど、このことが判明した瞬間の琴里が一番良かった。
そして今回もうひとり、折紙の因縁。炎の精霊に両親を殺された過去を持つ折紙。狂三との戦闘で怪我をしたことを口実に士道に甘える折紙から一転、炎の精霊の正体を知った彼女の琴里への復讐が始まる。実験機を持ち出して琴里を殺そうとする折紙を必死に収めようとする士道。毎度のことではあるけど、士道に戦闘能力はないから口で何とかするしかないんだよねえ。琴里が炎の精霊でなくなれば復讐の相手ではなくなる。かなり無理のある理屈ではあるものの、折紙の両親を殺したのは琴里、というのは分かりやすいミスリードなのでその内事実が明らかになるか。その辺りも五年前にいた人物とやらが関わっているらしいし。
折紙から護るための言動で士道が琴里をどれだけ大切に想っているか分かった。しかし士道が「妹として大好き」と言ったことに対して琴里が怒るということは…いやあ、兄弟愛って素晴らしい!