飼い犬にかまれ続けて

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「俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!? 4」感想

俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!? 4 (HJ文庫)

俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!? 4 (HJ文庫)


ついにヒロインの数が二桁に載ったぁあああ!!
3巻はヒロインひとり追加だけだったが、今回は3人と通常営業通り。うん、安心のクオリティだった!

今まで助けたヒロインたちに、遊園地やショッピングに誘われるも見事予定がブッキングしてしまい心底困り果てる烈火。が、そんなことはお構いなしに『波乱の血筋』は新たなヒロインと物語を呼び寄せる。烈火のクラスに転校してきたパッと見は小学生のような金髪美少女。不遜な態度を取る彼女、ロザリンドは烈火に積極的に迫るため、皐月を始めとするヒロインたちがヤキモチを焼く…と思いきや、妙なほど無関心。それどころか、烈火との約束を完全に忘れてしまう。おかしいと感じ始める烈火の元に、ロザリンドを追っているというホムンクルスのシルバーストーンと、響が巻き込まれたトレジャーハンター・チェルシーの物語も絡み合い、毎度の波乱の展開へ。今度のヒロインには『敵』が混じっている。烈火は『敵の物語』を含めてヒロインたちを救うことができるのか?

今回は烈火とヒロイン、そしてヒロインとヒロインが敵同士という複雑な状況。あっちを立てるとこっちが立たない。それでも片方を諦めるのではなく、傷つきながらも全員救う考えで突き進む烈火の熱い心を今回も感じることが出来て僕は大満足です。前半はいつもとは違いバタバタと展開が繰り広げられる流れではなく、烈火たちの日常が描かれているのが良い…とはいってもそこに吸血鬼ロザリンドの意志が介入しているので素直に喜べないか(笑)しかしロザリンドの怒濤の我が儘のせいもあって、後半彼女を追い込む展開が爽快だったのは自分だけだろうか。まあロザリンドにヒロインたちが操られたことによって、彼女等を敵に回すとどれだけ恐ろしいかが分かって面白かったけど。それとヒロインの中にも動かしやすいキャラとそうでないキャラが出て来てるのかな。僕の好きな響はかなり動かしやすいと思うのでこれからの活躍にも期待できる。

最近では少ない男主人公が表紙を飾り続ける『リトル黙示録』…このまま最後まで烈火が突っ走ってくれると嬉しい。
あと今回で確信した。烈火さんはムッツリスケベ!