飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「神童機操DT-O phase02」感想

神童機操DT-O phase02 (講談社ラノベ文庫)

神童機操DT-O phase02 (講談社ラノベ文庫)

〈あらすじ〉
巨大人型兵器DT-0を駆り【謎のテロ組織】を撃退した天童貞臣。世界を救っても彼の高校生活は未だ危機の只中だ…心身両面から彼を攻撃してくる。義姉妹に、恐ろしい本性を垣間見せ彼を脅かす新任の超巨乳美才女教師。偶然助けたツインテール美少女まで転校生として天童に接近し、その様子が彼を想う(?)愛沢恵后にまで火を点け、教室は騒然とした雰囲気に!?さらにはDT-0で出撃した天童は、遭遇した敵の新たなる人型機と操者に完全に追い詰められてしまった!!
…美少女と巨大メカが織り成すアクションサーガ第2巻登場!!

表紙イラストを思わず二度見しちまったぜ。口絵も含めてまるで違うラノベじゃないですかー!
前回に引き続き貞臣の『男気』は今回も十分すぎるほど溢れている。そして今回は『男気』だけでは物足りない読者に向けて(?)ヒロイン力が大幅にアップ。貞臣に想いを寄せる恵后…そんな彼女にライバル出現で恋愛面が大きく盛り上がる。恵后とは性格も『立場』も正反対の立梨。ラノベヒロインとしては珍しい「タグなし=処女ではない」立梨は、貞臣たち『アルテミス』と敵対する『アフロディテ』の一員…しかも首領に近い人間ということで工作活動を行う最中、ドウテイオーと戦うことになり偶然にもパイロットが貞臣であることを知り、気に入った貞臣の心と身体を手に入れようと動き出す。恵后もそうだけど、この作品のヒロインは色々抱え込んでるな。その恵后はというと、立梨の積極的なアプローチに悶々とした気持ちを持ち、二人の関係に口を出してはくるものの、立梨ほどの行動には出られずにいる。立梨にライバル宣言されてもまだ煮え切らない恵后を焚きつけたのが『悪友』間坂だとは。恵后の言葉ではないが、二人のヒロインが貞臣のハートをゲットするにはまず間坂を何とかしないと!(笑)
一方、新任の美人教師・槇野は油断ならないものの好印象を持った貞臣の気持ちを裏切るように…物語展開としてはお約束であるが、敵でありました、と。巨大メカの戦闘がすんなり読めたのは、前回とは違って緊張の連続ではなくヒロイン要素が高まり良い意味で軽い展開が息抜きになったからかな。とにかく今回は凄く読みやすかった。それも立梨と、ライバル宣言を受けた恵后のおかげ。
貞臣の家族…義理の父親の意外なポジションや、今後の活躍が期待される義姉妹の本格登場。立梨に関しては上の感想で書いているとおり性格とは違い複雑な状況にある人間であると、主要人物の情報がかなり開示されたものの、恵后はほとんど設定が出てこなかったな。恵后と真田の関係だけでも驚いたのだから、彼女からはこれから隠された何かが飛び出しそうだ。
ところで『アフロディテ』の女性工作員のハニーートラップ。なんと羨まし…恐ろしいんだ…!僕も引っ掛かりたい!(おい…)