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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「きゃんでぃっど 乙女とカメラと地獄突き」感想

きゃんでぃっど 乙女とカメラと地獄突き (一迅社文庫)

きゃんでぃっど 乙女とカメラと地獄突き (一迅社文庫)

〈あらすじ〉
地元の女子校への入学を機に再会を果たした環と乙羽。カメラ少女になっていた環に触発されて、オールドスタイルの銀塩カメラを買ってしまった乙羽だが、案の定、使いこなしに苦労する。
クラスメートの美少女、菫を撮りたいと言い出す乙羽に、すでに声を掛けたが、きっぱりと断られたと告げる環。そこへ休部中の写真部を再開させないか、という話が持ち上がって――。
カメラ少女たちが繰り広げるガールズコメディ開演!

はにゃ〜ん。癒されましたぁ〜。
女の子たちがわーわーキャーキャー言いながら仲の良さを見せてくれる姿はほんと良いです。謳い文句通りのガールズコメディでこれといって大きな盛り上がりはないけれど、この手の作品にそれを求めるのは筋違いな気がしますが。
カメラ少女の環に影響されて、幼馴染の乙羽もまたカメラに興味を持ち古いカメラを購入する。そんな彼女たちが被写体に選んだのは学校でも有名な影のある美少女の十文字さん。写真部を復活させた環たちは何とか被写体になるのを強く拒む十文字さんを何とかカメラに収めようと奮闘するのだが…過剰なほど十文字さんに入れ込み、前へ前へと突き進む乙羽というおバカ少女の残念さが際立つ作品になっている。半ば暴走する乙羽を抑え込む環との幼馴染コンビの息もピッタリでまさに嫁と旦那。どっちが嫁でどっちが旦那かは読者それぞれの判断にお任せします。しかしこのおバカなムードメーカーの乙羽。環や十文字さんだけでなく、お嬢様で目立ちたがり屋の早綾やノンビリでおおらかなトウキチといったあらゆる少女たちの心にするりと入り、読者の期待する女の子たちの表情を引き出してくる能力の持ち主。天然でやってるのか、狙ってやってるのか…前者だろうけど、乙羽、恐ろしい子!
読み始めた時はサブタイトルの『地獄頭突き』の意味だけがサッパリ分からなかったけど…なるほど、環も怖い人だわあ。でも親友のために必死になる環に好感持てる。
最後には十文字さんの魅力も引き出せて、癒されました。心地良い物語をありがとうございます!