飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「僕は友達が少ない 8」感想

僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)

僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
聖クロニカ学園学園祭本番、前座のような体育祭はつつがなく終わり、いよいよ文化祭当日となった。自主製作映画を上映する予定の隣人部だったが、映画の仕上げを担当していた理科が倒れてしまい、映画は未完成となり上映は中止に。残念な結果となった学園祭ののち、これまでの馬鹿馬鹿しいけど賑やかで楽しい活動の日々へと戻っていく隣人部。互いに絆を深めていく隣人部の面々と過ごしながら、小鷹は隣人部への思いをいっそう強くする。そんなおり、星奈を敵視する生徒会の遊佐葵が隣人部に対して不穏な動きを見せ、小鷹、夜空、星奈、理科、幸村の関係にも大きな転機が訪れる――
残念系コメディ、ついに終幕……!?

『隣人部』は部員みんなにとって大切な場所。創部当初はこんなに大切な場所になるとは思っていなかった。今は誰もが大切な場所であると思っている。だからこそ、小鷹は『隣人部』のみんなの関係が壊れないように…鈍感なふりをして逃げて逃げてヘタレ続けていた。
でもそれも今回で終わり。星奈の口からサラッと飛び出した告白が、関係を動かす。今回もまた逃げ出した小鷹を追う幸村の忠信と『隣人部』のため陰日向で動き回っていた理科に本気でぶつかられて、それでも逃げ続ける主人公であるならばここで見捨てて構わない。が、勿論そうはならない。これまでの『残念コメディ』を終わらせる決意を固めた小鷹。進む先のステージが最後となるのかは分からないが、終わりは近そうだ。小鷹の星奈への答えがいったいどういうものになるのか…いや、これは酷い引きだなあ…もう…。