飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「放課後は無敵ですが、何か? 仙士の夏は、危急存亡」感想

放課後は無敵ですが、何か?  仙士の夏は、危急存亡 (角川スニーカー文庫)

放課後は無敵ですが、何か? 仙士の夏は、危急存亡 (角川スニーカー文庫)

〈あらすじ〉
いよいよ始まったアヴァール軍との大決戦。絶大な力を誇る狂将バルガにリューイが挑む!!
リューイが手に入れた“赤い光”の真の威力とは!?一方、ジュノは現実世界で謎の美女マイカと出会う。マイカの依頼を受けジュノが向かったのは―夏の海と温泉!?
楽しい夏休みのはじまり!と思いきや、そこには異世界にまつわる凄い秘密が隠されていて!?
明かされる驚愕の事実―だが、その頃、オルンには新たな脅威が迫っていた。

荒削りではあるけれど、物語はどんどん盛り上がっている。今回は現実世界をメインに、異世界への門を開くことのできる力を持った血筋の存在を知る。またサラッと水着イベントを入れてきたのは夏刊行だからでね、そうですね。水着イベントだけでなく陰日向と現実世界で動き回るジュノ。失恋を経験しても尚、リューイの力になりたいジュノの心は、ハルカのことばかり気にかけている鈍感主人公では報われないよなあ。異世界の門を開くユイカ・マイカの存在を知り、クジャルクの目的も知ると、心情的に敵とは思えなくなる。敵対関係ではあるけれどそれぞれ想いを抱えている。そんな中でロンギシェルと彼が率いる新たな龍仙士たちは分かりやすい敵になりそうだが。龍仙士の数では圧倒的に負けているリューイたちがクジャルクを交えてどう戦っていくのか…しかしサクは相変わらず腹が立つキャラだけど生存率というか、とにかくしぶとい奴だなあ、おい。