飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「スクリューマン&フェアリーロリポップス」感想

スクリューマン&フェアリーロリポップス (電撃文庫)

スクリューマン&フェアリーロリポップス (電撃文庫)

(あらすじ)
それは或る雨降りの日。玖堂卓巳に突然の口づけを与えたのは、旧態依然とした異世界"妖精郷(ティル・ナ・ノーグ)"を改革する野望を抱く"翅族(アルフ)"の王女ロロットだった。
改革に尖りすぎな彼女は向かうところ敵だらけ。そして、彼女とのキスをきっかけに不思議な力を得た卓巳もまた、"保守派"に狙われることになり──。
強烈に危険で凶悪にキュートなお姫様(ロリポップ)が巻き起こす、異世界改革系ファンタジック・アクション、ここに開幕!

異世界のお姫様と、無愛想な少年の『一目惚れ』から始まる物語。
正直なところ、序盤は何も知らない主人公の卓巳同様、読者もヒロインであるロロットの目的が分からないため展開について行きにくく読みにくい印象がある。がそれでも読み進められるのは、この作品での異能『イット』…特に卓巳がロロットが授かった『矮小鬼工の職人団〈スクリューマン・ファクトリー〉』の力が実に面白いから。普通の人間には見えない小人の妖精を使役し、卓巳の思い描いたモノを一瞬で作り上げるこの力は、応用次第では恐るべき可能性を持っている…というのもあるが、それ以上に小人の仕草が可愛いんだよなあ。そんな力を呼び起こした王女様のロロットはといえば、常に明るく元気に恋する乙女全開で卓巳に接しているかと思えば、『妖精郷』の革命急先鋒の『悪人』の顔を覗かせる。どちらも無邪気に見える分、容赦のない革命児のロロットが怖い。
卓巳とロロットの距離が縮まるに連れて、革命派の目的が見えてくる。今回の首魁の『選民思想』を見る限り、この意識を根本から変えるのはなかなか難しいように思えるが。だからこそロロットは相当の決意を持って挑んでるんだよな。そしてそれに付き従うことに、あの瞬間から決めていた卓巳。このカップルの力は本当に世界を変えられるのか、今後の展開に注目。