飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「最近の妹ブームはどうやら俺のおかげらしいですよ」感想

最近の妹ブームはどうやら俺のおかげらしいですよ (一迅社文庫)

最近の妹ブームはどうやら俺のおかげらしいですよ (一迅社文庫)

〈あらすじ〉
深夜の公園で今野瑛人は妹学校なる聞いたこともない学校の生徒を名乗るユアナと出会った。
その彼女から「あたしを妹にして下さい!」と無茶なお願いが。
即座に断る瑛人だが、あまりに落ち込むユアナを放っておけず――!?
妹布教型ラブコメ登場!

すいません。秘密にしていたんですけど…僕、『姉派』なんです…。
という重要な前置きをした後で、内容の方に。シスコンの主人公・瑛人がある日出会ったのが、異世界からやってきた美少女ユアナ。まあここまで聞くとありきたりな展開に思えるが、問題はユアナが異世界からきた目的。それは瑛人の『妹』になること。うん、自分で言っててちょっと意味が分からないぞ。
異世界に存在する妹学校。理想の妹になるための養成学校に通うユアナは劣等生であるため、ちゃんとした妹になるべく瑛人の元にやってきたという。とんでも発言ばかりの彼女をサラッと受け入れる瑛人は大物なのか、ただの妹好きなのか。が、妹になったユアナは最強の妹に出逢うことになる。瑛人の実妹・美帆。あざとさ全開の美帆の理想の妹っぷりに絶望するユアナであるが、あの重度のブラコンはもはや病気の領域なので気にすることはないと思う。
そんな感じで妹たちとのキャキャウフフなラブコメを送る瑛人の元に、今度は異世界から瑛人の姉になるためやってきたマオが登場。更に瑛人には『世界の姉/妹ブームを左右する力』があると告げる。
つまり昨今の妹ブームは瑛人の妹好きが引き起こしたもの。そうか、お姉ちゃんヒロインが大勝利するラノベが少ないのはお前のせいだったのか…許さん、瑛人、絶対に許さんぞおおおお!!!!
妹代表のユアナと姉代表のマオの対決。物語はユアナを応援しているのは分かっているんだけど、自分の気持ちは裏切れねえ。姉ブームきてくれえ!!
が、僕の思いは届かず勝つのはメインヒロインと決まっています。うん、僕知ってたよ(泣)
『兄に恋する妹』…物語中ではタブーと言われているが、しかし義妹であることを考えればありなのではないだろうか。
『妹』が勝ったものの最後にはマオとも同居を始め『姉』もゲットした瑛人。なにこいつ、絶対に許さねえ…許さねえぞおおおおおおお!!!(血涙)