飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「まよチキ! 12」感想

まよチキ! 12 (MF文庫J)

まよチキ! 12 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
「――俺と、結婚してくれ」
俺の告白を受けるために自身が女の子であることを明らかにした近衛スバルと、そんな彼女にプロポーズした俺。涼月家の執事という夢を俺のために諦めようとした彼女と、自分が代わりにその夢を継ごうとした――俺。
涼月やマサムネ、それに紅羽や鳴海姉妹たちも、それぞれの想いを胸に秘めつつ、そんな俺たちを励ましてくれた。そして俺は、俺が執事になることを認めさせるべく、スバルの父親であり、涼月家の現執事である近衛流との最後の戦いに挑むことに……!?
大人気の学園執事ラブコメ、いよいよ感動のクライマックス!
迷える執事と、チキンな俺と。そんな俺たちの物語は、俺たちが歩き続ける限り、決して終わらない――。

ついに終わり…ですか。応援してきた作品だけに感慨深い。
エンディングの向こう側。
ジローとスバルが結ばれただけでは終わらず、その先にある夢を掴み取るための、最後のお話。
ヒロインたちの名前が並ぶ目次だけで終わりを感じさせるよなあ。各章で想いを寄せられた彼女たちに相対して、スバルとともに歩む力を分け与えて貰う作りは良かった。奏お嬢様は相変わらずだったけれど。涼月家の執事になること。スバルと結婚すること。二つの夢を叶えるためにどうしても超えなくてはならない壁が、近衛流。やはり立ちはだかるかおっさん。ジローを認めてはいるものの、娘可愛さ故に試練を課す流は、ただスバルに悪い虫が付くのを恐れて暴れていた一巻の頃に比べてだいぶ丸くなったと思う。
ジローと流の戦いの結果、『執事見習い』に…メイドになったスバルとマサムネ、そして奏お嬢様という同居の面々を見ると、まだまだ話は続けられそうな気がするけど(笑)あ、いや、駄目なのは分かってますよ。
しかし『まよチキ!』終わって寂しいな…と思っていたら最後に驚きのお知らせが。このコンビでの新シリーズですか。今度はシリアスっぽいですね。
さっきまで悲しんでいたのに今は喜んでいる僕…なんて現金なんだ。