飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「彼女がフラグをおられたら 大丈夫、この臨海学校は安全だから、絶対敵に見つかったりしないよ」感想


〈あらすじ〉
他人の頭上にそびえる「フラグ」を見て操る能力を持つ旗立颯太。
彼の通う旗ヶ谷学園の恒例行事・臨海&林間学校が始まった。
海組と山組のそれぞれに分かれるという悲喜こもごもがあったものの、青春の一大イベントにクエスト寮女子メンたちの期待はMAXだ。
一方、臨海にも林間にも強制参加させられた颯太は昼は苦手な水泳特訓にスイカ割り、夜は山組含む女子のお部屋に強行突入したり麦わらの美少女を追いかけたりとこれまた大忙しで〜
新キャラ登場によりフラグをめぐる謎は更に深まりつつ、夏の嬉しいハプニング満載の大人気イチャコメ第3巻!!

自分に近づく人間のフラグを容赦なく叩き折っていた人間とは思えないな。
臨海学校&林間学校ということもあり、開放的な気分になった男子生徒たちに告白されまくるヒロインたちを守るために、フラグをへし折る決めゼリフが格好良すぎるのではないかと。相変わらず何処か残念な部分を抱えたヒロインたちは、颯太を前にすると恋心(約一名姉心)のせいで、余計残念な感じになる。だがそこが可愛い。しかし今回読んでいて気になったのが、凛の登場によって若干キャラ被ってる菜波の影が薄くなったような。ただでさえ「がをられ」で数少ない…というかほぼ唯一のまともなキャラのためツッコミくらいしか役割がないのに。もっと菜波を出してあげてよ!一巻の表紙ヒロインだよ
そんなこんなで臨海学校&林間学校を楽しみ一同であったが、不意にシリアスになって血なまぐさい話になるのは竹井クオリティと考えていいのかな。あまりの変わりように驚く。話の方は進行しているようなのは良いんだけど、妹キャラのくるみ子の追加に生徒会長と婆さまがクエスト寮に入って満杯。増えに増えたヒロインたちと、颯太はどう折り合いをつけるのか。