「恋人にしようと生徒会長そっくりの女の子を錬成してみたら、オレが下僕になっていました」感想
恋人にしようと生徒会長そっくりの女の子を錬成してみたら、オレが下僕になっていました (一迅社文庫)
- 作者: 月見草平,さくらねこ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2012/08/18
- メディア: 文庫
- クリック: 346回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
〈あらすじ〉
憧れの生徒会長――あんな彼女がマジ欲しい。 ……なら作っちゃえばいいんじゃね?
女性だけがなれる”巫女錬金術師”を養成するマーサ学院に、才能を見込まれ通っているただひとりの男子・アレクは、そんな思いつきから最大禁忌・人体練成を行ってしまう。しかし生まれてきたのは、言うことを聞くどころか、アレクを下僕扱いする美少女で――!?
ラブコメの名手・月見草平が放つヒロイン練成ラブコメ!
あらすじを読まなくても内容がある程度分かるタイトルというのは便利ですね…はい。
女子しかいない学校なのに、女子と満足に話すこともままならない状況に欲望を抑えきれなくなった主人公アレクは、禁忌の人体錬成を使い、憧れの生徒会長パメラにそっくりな美少女アメリアを創造する。理想の彼女を生み出せた。そう思ったのも束の間、アメリアは凶暴な本性を表し、あっという間にアレクを尻に引かれてしまう。
おバカというか考えなしというか短絡というか。禁忌の術まで使った挙句に生み出されたひとつの命…アメリアを護る責任感が皆無だったアレク。目の前にこんなふざけた男が表れたらアメリアでなくても拳を叩き込んでやりたくなる。そんなアレクが、内心では彼のことを想っているアメリアとの生活を通して次第に男らしさ見せ始める。そのせいか「彼女が作れる環境ではない」と言いながらも、アレクの周りに彼を慕う女の子たちが表れてアメリアをヤキモキさせる。分かりやすい嫉妬に燃えるアメリアは可愛いですな。
アレクの憧れているパメラは登場回数が少ないものの物語のキーになっているのか、何か不気味な気配がある。彼女が出張ってきてくれるとライバル心全開のアメリアが嫉妬に狂って面白くなるんだけど。