飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「僕と彼女のゲーム戦争4」感想

僕と彼女のゲーム戦争4 (電撃文庫)

僕と彼女のゲーム戦争4 (電撃文庫)

〈あらすじ〉
前回の雪辱を晴らそうと、ライバルの駿河坂学園子遊戯研究部から挑戦状が届く。
部長・天道をはじめとした現代遊戯部の面々は、その挑戦を喜んで受け、決戦へ向けて動き出す。
岸嶺も猛特訓を始めるのだが、思うように上達しないことに不安を覚え、ある決心をする。
それは、強者どもが集まるというゲームセンターでの武者修行なのだが……。
ますますヒートアップするゲーム戦争。
今回登場する実名ゲームは、誰もが知る、あの有名格闘ゲーム。
リアルなゲームプレイシーンに、血沸き、肉躍ること間違いなしっ!乞う、ご期待!!

『スト4』だと…!僕は『スト2』しか知らないぞ。時代はそんなに進んでいたのか!驚愕!
と、言うことで今回題材となるゲームはカプコンの『ストリートファイター4 AE』です。男の子なら誰もが知るカプコンの名作格闘ゲーム。大ヒットしたスーパーファミコンの『ストリートファイター2』時代、反射神経も練習する根気もなかった僕は波動拳もろくに出せず終わりました。何もかもが懐かしい…。
しかし『スト4』は僕の知っている格ゲーから大幅な進化を遂げていたのです…はい、正直ついていけないゲーム解説描写がいっぱいありました。

駿河坂学園子遊戯研究部からの挑戦状。リベンジに燃える駿河坂の挑戦を断る理由もなく、現代遊戯部は『スト4』で戦うことを決める。素人同然の岸嶺にゲーム解説と同時に特訓も付け始めるのだが、今回はいつも以上のにスパルタ教育。駿河坂との対決は団体戦ではあるものの、これまでやってきた戦争ゲーム等のように協力して敵チームと戦うのとは訳が違う。ひとりひとりの力…『スト4』は個人技を競うため、誰も岸嶺を援護してはくれない。そのことを自覚した岸嶺は進んでゲームセンターに行く。そこには岸嶺の知らない世界が広がっていて、そして彼の知らない強者もいる。偶然にも岸嶺が対決したのは駿河坂の白滝。成長したとはいえ、まだまだ未熟な岸嶺は白滝の強さに圧倒される。「ライバルの出現」と呼ぶには二人の技量に差がありすぎるが岸嶺の心に熱いものが灯ったのは間違いない。権田原に頼み、プロの格闘ゲーマーにレッスンして貰えることになった岸嶺を待っていたのは、なんと美少女中学生ゲーマー!羨ましい!これなら僕もレッスンして欲しいぞ!

実戦を経験し、的確なアドバイスを得た岸嶺は、僅か二週間の内に急成長。全てを出し切り、対戦相手である白滝を撃破して見返すことに成功する。団体戦そのものは駿河坂に軍配が上がったが、勝敗関係などなく両チームに浮かぶのは笑顔だった。これぞ青春!

駿河坂とは打ち解けた現代遊戯部だが、第二・第三の敵が戦いを挑んでくる予感が。武者震いがするぜ!(僕は戦わない)
出番の少なかった鷹三津だけど、セガっ娘アピールは十分伝わってきました。涙ぐましいまでに…。