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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「オトメ3原則! 2」感想

ライトノベル 集英社スーパーダッシュ文庫

オトメ3原則! 2 (オトメ3原則!シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

オトメ3原則! 2 (オトメ3原則!シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

〈あらすじ〉
著名なロボット工学者を父に持つ本気は、父の作った人型ロボットであるラブと兄妹同然に育った幼なじみ遙との暮らしに慣れないまま、夏休みに突入した。
保護者代理である姉の勇希からラブを役に立つロボットに出来なければ、ラブは父の元に返送、ひとり暮らしも解消という厳しい条件を突きつけられ、本気はロボロボ部の力も借りてラブの教育に乗り出す。
そしてそこでラブは一匹の猫を拾うことに。
更に、勇希はラブとの比較用として一般的な人型ロボットを大河原家に連れてきて……
ロボットになりたい少女と、人間になりたいロボットが織りなす恋と友情の日常系ハートフルSFラブコメ第二幕!

表紙を見て分かる通り、遙との「エネルギー充電!」以上にラブの成長に焦点を当てている今回のお話。

「夏休み中にラブを役立つロボットにしろ」と勇希に命じられたロボロボ部は、相変わらずダメダメなラブの成長を促す第一段階として、ラブと親和性の高いパーツを購入するためアルバイトに精を出す。順調なアルバイト生活を始めたかに見えたロボロボ部であったが、ラブが引き起こしたトラブルによって失敗に終わる。更に一見を案じた勇希が、自作の優秀な家庭用ロボット『えふさん』を送ったことで、差を見せつけられたラブは次第に落ち込んでいく。

母性本能をくすぐる小猫との出逢いと別れ。自分より格段に性能の良いロボットとの違いを味わうことになる劣等感。大好きな元気、大切なロボロボ部を襲う危機。
ラブの心に大きな影響を与えるイベントが立て続けに起こる。挫けてしまいそうな出来事の連続で、落ち込むことはあるけれど、すぐに顔を上げ前を向いて歩き始めるラブから「成長したい!」という気持ちと、元気と一緒に居続けたい想いが強く感じられた。何よりもロボロボ部とともにいることが、ラブの成長を良い方向へ促していると思う。

ラブとえふさんはまるで正反対のロボットであるからか、コンビとして共存できる面白さがある。ラブはえふさんの手際の良い動きを見習い、えふさんはラブから心の在り方を学ぶ。特に後者は普通のロボットならば決して起こりえないことなのだが、ラブと触れ合うことで本来変化しないモノも変化させてしまう。これがラブの魅力的な力だ。

自ら成長しながら、周囲も引かれるように成長していく。
今回はラブ中心の成長に終始したため、遙の出番が減った反動が次回来れば良い。遙の裏表ある表情は見ていてニヤニヤできるからね。
あとダークホース明里部長は大いに場を乱していただきたい(笑)