飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「オレを二つ名(そのな)で呼ばないで!」感想

オレを二つ名(そのな)で呼ばないで! (このライトノベルがすごい! 文庫)

オレを二つ名(そのな)で呼ばないで! (このライトノベルがすごい! 文庫)

〈あらすじ〉
全国から特殊な才能を持った子供達が選抜して集められた私立神賀茂学園、晴れて入学を果たした御手洗新は、ひょんなことから屈辱的な二つ名がついてしまう。
二つ名は能力を引き出す触媒となる言葉で、後から変更はできない。もうひとつの二つ名を求めて、GW中に行われる二つ名戦大会での優勝を目指すアラタ少年の戦いが始まった。
抱腹絶倒のバトル・コメディ!
第3回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作。

自分に二つ名をつけるとしたらどんなモノにするだろうか?

『二つ名システム』
私立神賀茂学園の中だけで使うことの出来る異能は、登録した二つ名によって決まる。
主人公の新は悩みに悩み抜いた二つ名を登録しようと思ったものの、時既に遅し。マイペースな上に残念感性の持主である同級生にして幼馴染の瑞穂に決められてしまう。

そんな可愛い幼馴染ヒロインが新に付けた二つ名は『噛ませ犬』…う、うん。これは残念だ。発動する異能も『噛ませ犬』らしく他人の異能を際立たせることに特化したモノ。
この二つ名をどうにかしたい新は、学園で行われる異能バトル大会に目をつける。
「優勝したものの願いをひとつだけ叶える」
新たな二つ名を手に入れるため、瑞穂タッグを組んで大会に出場する新は、己の異能を駆使し、相手の異能を逆手に取ったりと、派手さはないが面白い見せ場を作りながら勝利を重ねて行く。

戦いの中で出会った者たちとも友達になり、その輪を広げていくことが力になる新の隠し異能は、明るいテンポで贈るこの物語相応しい主人公の能力だと思う。
しかし最終的には幼馴染の瑞穂よりも、ロリッ娘美美の方がヒロインとして目立ってしまうのは…仕方ないよねえ。瑞穂にまたつけられた二つ名がアレなのも仕方ない。そもそも二つ名は自分ではなく、周囲が自然に付けていくものだからね!(無理矢理納得)