飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「 おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!5」感想

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 5 (富士見ファンタジア文庫)

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 5 (富士見ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
オタクで腐女子なアタシ柏田あかりは最近、とてもムカついている。
理由は三つ上のバカ兄貴だ。アタシの兄、直輝はオタクのくせに高校に入学してから、変に色気づいている。
女と二人っきりで買い物に行って、服を選んでもらったりしてるし。
この前はお、大人の男女が入るホテルで、女とコスプレしたとか言ってたし! 
ほ、本当は実在しないんじゃないの? 
はぁあ!? その女たちが家に遊びに来る!? 
「初めまして、桜井小豆です!」
「恋ヶ崎桃です。確かに柏田に全然似てなくて可愛いわね……」
すっごい美人!
直輝が変なことしないようにあ、アタシが監視しなきゃ!

前回の終わりが終わりなだけに「さあ今回、どんな波乱が巻き起こるんだ!?」と身構えて読み始めたら…なんと時間を少し巻き戻した短編集だったとさ。
とはいえ、各ヒロインの特色をしっかりと描き出した短編で良かった。以下、短編ごとにコメント。

【桃編】
やっぱりメインヒロインが可愛いラノベは最高ですね。桃とその妹・柚子の三人で遊園地デートをするお話。大好きなお姉ちゃん直輝にを盗られたと嫉妬大爆発させる柚子の可愛らしさといったら。柚子の口から桃の直輝への高評価が聞けて興奮しちゃいました。しかし柚子ちゃんはちょろいな。

【小豆編】
この頃は良かった…ああ、良かった…。
桜井さんの直輝への好意全開。ラブホで桜井さんのコスプレ姿を撮影するとか、高校生にはハードル高すぎだろ。けしからん!
でも前回終盤での桜井さんとの温度差を思い返すと切なくなる話でもあるよねえ…。

【あかり編】
毎度ちょこっと話に出て来ては直輝を罵倒する妹様。全てはお兄ちゃん大好きなせい。但し本人は認めません。
今まで女っ気が一切なかったダサダサ兄貴が美少女二人を家に招いたら、そりゃあ詐欺か宗教を疑うってものよ。もはや直輝に関してはタイトルに偽りがあるんじゃないかと思う訳で。

【ムラサキ編】
綺麗なお姉さんと一緒にエロ原稿書きたいです…直輝がムラサキさんに手取り足取りあんなことやこんなことを教えて貰う薄い本ください。

【長谷川】
ここから唐突に前回からの続き。
直輝がオタバレしていないため、表向き平穏どころか良い方向に転がる。いつも冷静な長谷川の素の表情を知ることが出来て嬉しそうにしている直輝だけど、君には越えなくてはならない障害があるんだが…。

などと思っていたら最後の最後で意味深な文章が。長谷川以外の女子と付き合うことなる…だと…!?
直輝のくせに生意気だぞ!
しかし「付き合う」の意味が何処かに一緒に行くとか、そういうベタなオチではないよね。いや、ほんと誰と付き合うのかなあ。