飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

飼い犬にかまれ続けて
勝手気ままにライトノベルの感想を書きます

「G.L. 3 〜転入生が来て豪華客船で水着になったら遭難したので、とりあえず二人きりで無人島バカンスをしてみた!〜」感想

〈あらすじ〉
宇宙人との衝突事故が原因で、美少女・伊織として高校に通う少年・隼人のクラスに転入生が来る。
ビスクドールのような美少女の転入生・コウシは実はテロ組織・ラビィッツの首領の娘だった!
平和を求めて地球にやってきたコウシは、伊織たちを豪華客船の旅に招待する。
しかし、そこに天微星のホウセンが襲いかかる!
義理の妹にして銀河皇国の皇女・マリアとともに遭難し、無人島に流れ着いた伊織の運命は!?

前巻の発売から一年以上経ってるのね。やー歳のせいか、時間が経つのが早くて困ります…はい、そんな話はどうでもいいんでした。

サブタイトルを読めばあらすじを読む必要がない親切設計は健在。女になってしまった主人公・隼人(伊織)が、義妹で実はある星のお姫様であるマリアを、護衛のミツヨシとともに護りながらイチャイチャする前巻の展開は今回も生かされている。

季節は夏。夏といったら、そう!女の子の水着!!
夏休み直前という不自然なタイミングで転校してきた天然系の美少女コウシは、予想通り普通の人間ではなかった。敵対しているラビッツの首領の娘であるコウシは、プレアデスに和平の申し入れをする。そのコウシの提案によりマリアたちと親交を深めるため、豪華客船を貸し切って旅行に出掛けるのだが、様々な勢力が押し掛け、目まぐるしく展開が変化していく。

揺れる伊織の心。
身体は女であるが心は男。マリアに密着されればドキドキしてしまい、ミツヨシとのキスは嬉しくなる。プレアデスとラビッツの和平が成立すれば血が流れることはなくなるが、それは同時にマリアとミツヨシという大切な二人との別れを意味するかもしれない。
エゴといえばこれ以上のエゴはないだろう。けれども伊織にとって、二人は駄目とは思いながらも、天秤にかけてしまうほど大切な存在なのだ。

そんな揺れる想いを抱きながらも、始まった豪華客船での旅行をしっかり楽しむ伊織。この作品の素晴らしいところは、ヒロインだけでなく主人公の水着姿も楽しめるところ。切符さん素晴らしいイラストをありがとうございます。

敵対勢力に襲撃され何とか解決したと思ったら、今度は無人島で伊織がマリアと生活し始める。シリアスとコミカルな面がコロコロと移り変わって忙しい。無人島でサバイバルパワーを見せつけるマリアの頼もしいこと頼もしいこと。護る必要ないんじゃないかと思うくらい強いマリアが描かれているが、その強さは二度と大切な人を失わないために培った力。そこまで彼女に思われている隼人は羨ましいよ。

一方、もうひとりのヒロインであるミツヨシは、洗脳によって自我を失う事態に陥っていたが、伊織の口撃によって無事元に戻りましたとさ…酷い。あの晒しは酷い…。

終息していくかに見えた一連の事件。しかし最後にとんでもない事態が待ち受けている。秘密の暴露。消えゆく命。伊織が…隼人が…マリアとミツヨシ、三人で一緒に居続けるために、いったいどんな手段を取るのか。その結末は、なるべく早い内に読めるといいな、と。