飼い犬にかまれ続けて

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「神話戦域のグラフィクス 九十九番目の破壊者」感想

神話戦域のグラフィクス 九十九番目の破壊者 (HJ文庫)

神話戦域のグラフィクス 九十九番目の破壊者 (HJ文庫)

〈あらすじ〉
神々の遺した圧倒的な異能を意のままに操る者――《神遺使い》。
その人材育成を目的とした学園に通う少年レイジは、選抜百名の中から最強の神遺使いを決める四年に一度のランキング戦《神話の再演》への参加を控え、期待に胸を躍らせていた。
しかしその前日、レイジはなりゆきから謎の男たちに追われる記憶喪失の美少女カナンを保護することに!?

読み終えたまず思ったのが「なんとまあ分かりやすいお話だこと!」です。
先がある程度予想出来るので安心感のある作品ではあるけれど、人によってはありきたりな設定なのが気になってしまうかなあ。僕は前者の人間なんですけどねえ。

『神遺使い』と呼ばれる、今はいない神が遺した超常的な力をを操るモノたち。その『神遺使い』を育成するルディフォウン学園に通うレイジは、ある日空から舞い降りてきた美少女と出逢う。彼女…カナンは謎の追っ手に追われていたことから、お節介なレイジはカナンを救う。しかし助けられたカナンは記憶を失っていて、なぜ自分が追われているのか全く分からない状況だった。
カナンの問題を抱えたまま、レイジはルディフォウン学園で最強の『神遺使い』を決める戦いに挑もうとしていた。選抜者100人中99番目に位置するレイジ。『神遺使い』として致命的な欠陥を持つ彼は最強の頂に登ることが出来るのか?

と、いうのがお話の流れ。まだまだ話の序盤、始まりの物語だ。
謎の美少女カナンを保護し、彼女にベタベタ懐かれて悪い気はしていないレイジの姿が何ともまあだらしないというか…そんな二人がその後、運命を共有することになる展開になるのは、分かりやすいくらいフラグが立っていた。『神遺物』を使おうとすると破壊してしまう劣等生でありながら、自分なりの戦い方を確立したレイジは実力者であるが、それだけでは戦いを勝ち抜くことはできない。だからレイジは、己のために生まれてきたようなカナンを「使い」戦うことになる。

話の展開も分かりやすいが、キャラクターの性格も結構分かりやすい。気高きお姫様であるフレアの心中は読みやすいし、友人ポジションであるライナーが力を秘匿しているのはバレバレ、と伏線はこれでもかってくらい見える。それだけに今回の見せ場がそうだったように、この先も展開に大きなハズレはないと思う。レイジとカナンのコンビは、自分よりもランクが上の『神遺使い』を撃破して頂点を目指すには、厄介な人間が多そうだ。