飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「セックス・バトルロイヤル!」感想

セックス・バトルロイヤル! (ガガガ文庫)

セックス・バトルロイヤル! (ガガガ文庫)

〈あらすじ〉
「皆さんがこの3日間でしなくてはならないことは、ただひとつ。彼の童貞を奪うこと。奪った者だけに願いごとを叶えてもらえる権利を与える!」
楽しみにしていた移動教室が一変!目覚めるとそこは……無人島!?
うだつの上がらない高校生活を送る目崎濠(童貞)に突如として襲いかかってくるクラスメイトの女子たちのエッチな攻撃の数々!
一方、濠の童貞を守ろうと女子たちと戦う幼なじみの戸石蘭。今ここに『セックス・バトルロイヤル』が開始された!!
これってハーレム? はたまた地獄?
筆下ろしサバイバルコメディ開幕!

『セックス・バトルロイヤル!』
初めてこのタイトルを目にした時、「どうせタイトルだけで中身は全然違うんだろ。こんな分かりやすい釣りに騙されるものか!」と思っていましたが。
……タイトルのまんまじゃねえか!!
ガガガ文庫やりやがったな!(笑)

ひとりの男子高校生の『童貞』を巡り、美少女たちが争いを繰り広げる。
超大金持ちの家に生まれた目崎濠は、かなり頭のおかしい父親の陰謀(?)によって無人島に連れ去られ、クラスの可愛い女の子たちに童貞を狙われることに。
濠の童貞を奪った者の願いをひとつだけ叶えよう。その言葉に踊らされた美少女たちが、与えられた武器(オ○ホール、ローター等々)を手に濠の下半身を刺激する。
しかしそう簡単には童貞は奪えない。「濠の童貞は私が守る」と騎士〈ナイト〉のように立ちはだかる幼なじみ戸石蘭の存在。
濠は蘭のためにも自分の童貞を守り抜く決意を固める。

あらすじ読んで…どころかタイトル見て分かるように、この作品の設定頭おかしい。
けれども読みにくい内容かというとそうではなく、エッチな展開が連続するため非常に読みやすいと思う。
そう、タイトル・設定の割に中身はソフトなのだ。ある種の読者は大いに期待している点かもしれないが、この作品は健全なエロコメです。パロ元のような過激なシーンはほとんどない。
そこを不満と感じるか、いやいやこのくらいがちょうど良いよと感じるかは人それぞれかな。
「童貞を守る」宣言した幼なじみの蘭は最後には責任を取るべきだよね、と最低な妄想に耽っていたのは僕だけではないはず。