飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「下ネタという概念が存在しない退屈な世界 2」感想

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 2 (ガガガ文庫)

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 2 (ガガガ文庫)

〈あらすじ〉
「ハートマークって、亀頭にそっくりよね」「静かにしてろ」パンツ泥棒の張り込み中に言っていいセリフではない。
ペロリスト・華城綾女の起こした"谷津ヶ森のエロ本騒動"は、PMによって性的な言葉を規制された少年少女に多大な影響を与えた。
その結果。《群れた布地》というパンツ泥棒の組織が横行することに……!?
暴走に難色を示す綾女とは逆に、《SOX》の新メンバーである女子中学生・鬼頭鼓修理は、彼らを容認し下ネタテロを加速させようとするが――。
世界に誇る下ネタラノベ! 調子に乗って出しちゃう2発目!! よろぴゅぴゅっ!

これだけふざけた設定なのに、中身はしっかりしているから腹が立つよ(笑)
物語良し、キャラクター良し。アンナ会長の暴走を待ちわびている自分がいる。そのためなら幾らでも狸吉の貞操を危機に陥らせてください。

今回も下ネタ満載でお送りしています。
綾女の下ネタは相変わらず「下品」というか「低俗」すぎる。頭に浮かんだ下ネタをそのまま吐き出している感じが。ツッコミ役の狸吉が毒されていくのが分かるのだが、惚れた相手の下ネタなんだから本望だろう。

そして新キャラの鬼頭鼓修理。読み方を間違えるとエロい…じゃなくてえらいことになるぜ!
ロリ要員として大活躍、しかしその本性はドS少女。言動のひとつひとつが人を「イラッ☆」とさせてくれる素敵なキャラですねえ。狸吉には強く出るけど、天敵のアンナにはやられっぱなし…や、ビーストモードの彼女に敵う奴なんていないか…今回の顛末を見るに、綾女とアンナ会長のコンビは最強なのではないだろうか。性に対する関心のベクトルが違うだけでそのパワーは同等に思えるぞ。

下ネタへの情熱の間に伺える狸吉と綾女の信頼。綾女の性格のせいでまともなラブコメ展開にならないように思えるが、ふとした拍子に女の子になるからなあ。
日に日に性長…じゃなくて成長している狸吉の活躍に期待…うん、僕も毒されている。