飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「俺、ツインテールになります。3 」感想

俺、ツインテールになります。3 (ガガガ文庫)

俺、ツインテールになります。3 (ガガガ文庫)

〈あらすじ〉
ついに姿を現した闇の処刑人・ダークグラスパー。
強力な属性である眼鏡属性から作られた『グラスギア』を身にまとうのは人間の少女だった。
「愛香はさておき、俺は人間を相手に本気で戦えるのか?」
思い悩む総二をよそに、ダークグラスパーは恐るべき作戦を着々と進行させていく……。
一方、新たにツインテイルズのメンバーとなった神堂慧理那は、ヒーローとしての活動に夢中になるあまり従来の生活サイクルが崩壊。
見かねた慧理那の母親が、18歳で結婚しなければならないという神堂家の掟にならい、娘の婿探しを始めたことから思わぬ事態に!?

「この物語に正義はないーーそこにあるのは、純粋な性癖だけである」
この物語。帯にある万太さんの言葉だけで十分すぎるほど内容が良く纏まっている。真顔で自分の性癖を言い合うのやめろ!

新たに現れた敵。
それはトゥアールと因縁深い人間の女の子だった。今まで怪人ばかりを相手にしていた総ニは「人間の女の子」と戦うことに難色を示すものの、愛香は揺るぎなくけろっと倒すことを宣言。いや、もっと悩んでもいいんだぞ。頼もしいけどこんなヒロインちょっと嫌だわ(笑)
強力な眼鏡属性を持つダークグラスパー。しかし残念だったな!僕には眼鏡属性など効かぬわ!がはは!…そんなことはどうでもいいか。ツインテイルズにやられることに慣れ切ってしまった怪人たちに喝を入れる怖いダークグラスパーさんではあるが、裏では随分とぼっちオーラ出してますね。凄いんだか凄くないんだかハッキリしてくれよ。あと怪人たちはもっとテイルブルーに興味持ってください…(泣)

ダークグラスパーの登場によって揺れるツインテイルズ側に、更なる激震が。テイルイエローである彗理那の見合い話。ちょいちょい妙な性癖を披露しているように思える彗理那と、総ニの仲が縮まっているのを感じ取っている愛香とトゥアールは「ぐぬぬ」しながらも殴り殴られの関係を継続しているので、いやいやお前らそんなことしている場合じゃないぞ、と。結局、彗理那の見合い話も、彗理那の母親である理事長に総ニが熱い…熱すぎる…ごめん、かなり引くツインテール愛を語ることで、まさかの親公認になる展開に発展してるから。このままではマズイと思いますよお二人とも。トゥアールの言うとおり、総ニは結構流される性格だと思います。

彗理那に一歩リードされるツインテール戦争…じゃなくてヒロイン戦争。本物の戦いではツインテイルズが力を合わせて合体技(?)までキメるのがなにこれカッコイイ。必殺フライング発射はお約束ですよねえ。失われようとする性癖に真面目に危機感を覚える描写はシリアスなのに吹くので勘弁して。

最後に全てを持っていくダークグラスパーさんまじパネェ。唇を奪われたツインレッド総ニであるが、変身解除に違和感があるのか…これはいったい何のフラグに繋がるんだ…。